Nature of the Radio Source W 49


Mezger, Schraml, Yervant
1967 AJ 72, 817




 W49A と W49B 

 電波源 W 49 は、巨大 HIIR, 非熱電波源、OH 放射雲、の複合天体である。 この天体をライン放射と連続光の二つの観測で調べた。 W 49 は熱放射成分 W49A = G43.2+0.0 と 非熱放射源 W49B = G43.30+0.2 から成る。両成分は 太陽から 14.1 kpc、GC からは 10 kpc の距離にある。 二つの成分間の投影 距離は 12.5 arcmin = 51 pc である。

 W49Aの構造 

 もし非熱成分が SNR であるならば、それは Cas A よりかなり古く、その 爆発エネルギーはもっと大きかったに違いない。熱放射成分 W51A のスペク トルと高分解能連続波マップから、A2= Os<14", NO<1.2 10 cm -3 のより小さな成分が一つまたは複数個 が A1 = Os 3', NO<271 cm-3 のより低密度で広がった成分に埋もれているこ とがわかった。A2 成分は Mv = -7.0, T5=5.1040 K の星で電離しているのかも しれない。ただし、このような星が実在するかどうか疑問である。それより 可能性の高いのは、幾つかの高密度領域の集団である。W49A2 は中性水素のシ ェルに囲まれている。シェルと HIIR は一緒になって OB アソシエイションを 作っているのかも知れない。
 OH 18 cm ライン 

 OH 18 cm ラインは二つの中心がある。 OH ラインの視線速度と W49A 熱成分 の H109α 再結合線の視線速度との間には良い相関がある。二つの OH 源の位置は W49A の 30 % 等高線の内側にある。OH 放射雲は低密度 HIIR W49A1 の内側にあり、高密度 HIIR W49A2の近くにあるらしい。