Star Clusters in M31: Old Clusters with Bar Kinematics

   Morrison + 5,   2011 ApJ 726, L9 -




図1.長軸から投影距離 2 kpc 以内の星団の速度。(上)[Fe/H] > -0.6 の 高メタル星団。(下)より低メタルの星団。黒丸=フィールド星の平均速度。 縦破線=厚いバーの端(Beaton et al 2007)、縦実線=薄いバーの端(Athanoaassoula, Beato 2006)、実線=回転曲線(Kent 1989)

 M31 内側の古い星団の運動データを解析した。高 S/N の Hectoscope データから 視線速度を求めた。周囲の円盤、バルジフィールド星からファイバーへの混入の補正 に注意して解析を行った。 低メタル星団の運動は圧力支持の楕円体の運動と矛盾しない。しかし、高メタル の星団の運動は円盤種族を支持する。特に、最内側(2 kpc 以内)では運動が x2 族の特徴を示している。これは内側リンドブラッドレゾナンスの 存在を示唆する。




図2.Binney et al 1991 から採った、バーポテンシャル中での x1, x2 軌道の図。(左)正面から見た軌道。(右)経度ー速度図。 実線= x1 軌道はバー長軸に伸びる。 点線= x2 軌道はバー長軸垂直方向に伸びる。 x2 軌道が回転速度よりずっと大きな値になることに注意。