M31 バルジの中心核領域の XMM-Newton 衛星による X 線分光観測を行った。 強く電離した鉄と酸素の輝線が分離して観測された。これはバルジ内に希薄な高温ガス が存在することを示す。![]() 図1.0.2 - 12 keV pn 像上に RGS 分散方向を重ねた。長軸は分散の方向、 短軸は 4' でこの値は RGS のフィールドカバレッジである。四角の領域 は EPIC pn スペクトルを抜き出すのに用いられた。 ![]() 図3.M31 バルジの EPIC pn スペクトル。1.2 keV より上のスペクトルは 実線のパワーローモデル、指数=1.67、とよく合う。 ![]() 図4a.バルジの RGS1 スペクトル。 | モンテカルロシミュレーションに基づいてスペクトルを解析し、ガス温度 ∼ 0.29 keV, O/Fe 比 ∼ 0.3 太陽値を得た。この結果は Ia 型超新星 から放出された鉄が高温ガスと一部混ざっていることを示す。スペクトルには OVII 三重線の強度超過が認められ、これは高温ガスと同じ中心核領域に存在 が確認されている冷たい渦状ガスとの境界における電荷交換作用を示唆している。![]() 図2.M31 バルジの クロス分散対分散の RGS1 CCD 像。 10 - 14 A は故障した CCD7 の部分。二つの明るいソースの位置が矢印で示されている。。 ![]() 図4b.バルジの RGS2 スペクトル。。 |