Filling the Yellow Void : A Census of F abd G Supergiants in M31

   Drout, Massey, 2010 ASP Conf. 425, 51 - 52

 銀河内の黄色超巨星種族は恒星進化の厳しいテストになり得る。しかし、色等級図 上でこの領域は前景の星の混入(局所群銀河で 90-95%)が激しい。従って、新しい 超巨星の区別方法が必要である。ここでは MMT ファイバー分光器による 2900 天体の 視線速度に基づき、M31 の F-, G- 超巨星をすくい上げた結果を 報告する。 図1a で M31 メンバーは差=ゼロ付近に集まる。




図1a. M31 期待視線速度対観測視線速度と期待速度との差。速度差ゼロ付近 が M31 の星。

銀河の SW 側ではこの 区別は容易であるが、 NE 側ではやや不明瞭となることが判る。この結果、 54 の確定メンバーと 66 の多分メンバーを選び出した。95 % は 20 Mo より軽い。しかし、進化モデルの寿命と仮定した IMF からは 15 - 20 Mo (51 個が観測された)と 25 - 40 Mo (観測数ゼロ)の超巨星の数は大体等しい。 これは、高光度の星の進化寿命が長く見積もられ過ぎていることを示す。




図1b.M31 黄色超巨星の色等級図。黒点=確定メンバー。白点=多分メンバー。 明るいバツ四角はスペクトルの光度に依存する特徴の観測から蹴られた。