M31 北東腕 2' フィールドの BIMA 観測を報告する。ここには 6 個の巨大
分子雲が存在する。その平均直径は 57&plumn;13 pc, 平均速度巾は 5.5&plumn;1.2
km/s, 平均質量 (3.0&plumn;1.6) × 105 Mo である。ピーク
輝度温度は 1.6 - 4.2 K である。これらの結果を Wilson/Scoville の M33 の結果、
Dame らによる天の川銀河の結果と比較した。
| これらの銀河間で分子雲の性質に差は認められなかった。以前の研究で差が あるとされていた原因は、分子雲検出方法に違いがあったためであろう。今後 の CARMA 望遠鏡では個々の分子雲を様々な銀河で解析できるようになるであろう。 様々な銀河円盤の分子雲の比較、一つの円盤内で場所による分子雲の違いが 研究される。我々の研究はそのような時に、適切な解析法が Virgo 銀河団にまで至る銀河の分子雲を調べるのに重要であることを示す。![]() 図2.分子雲複合 A - F のチャンネルマップ。 ![]() 図4.M31, M33, 銀河系複合体のシミュレーションの性質の比較。3つの間に 大きな違いはない。 |