CFHT/MegaCam サーベイで M31 ハローに見つけた、ストリーム A, B, Cr, Cp, D,
とストリーム C 中の広がった星団 EC4 の分光観測を行った。当初は Keck II/DEIMOS
に存在していたデータを使って解析が行われ、観測領域内の星の 70 % がストリーム
に所属するという結果を得た。その後の観測はストリーム C, D に対し実行され、
ストリームに沿っての速度勾配が調べられた。
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EC4 星団メンバー星は平均メタル量 [Fe/H] ∼ -1.4、vhel =
-285 km/s に見つかり、Cp ストリームとの関係を示唆している。ストリーム D では
明らかに運動学的に冷たいと言える成分は発見されなかった。しかし、分光観測領域
に沿って候補星がふたつ提案された。どちらもvhel = -400 km/s である。
![]() 図2.(左)Cp/Cr フィールドの MegaCam 色等級図。赤点= Cr、シアン= Cp、青=EC4 所属の星。 非常に青くて明るい Cp 星は異常で本文で論じる。 RGB 線は左から NGC6397([Fe/H]=-1.91), NGC1851([Fe/H]=-1.29), 47 Tuc([Fe/H]=-0.71), NGC6553([Fe/H]=-0.2) で、(m-M)=24.47 にシフト してある。 (右)上段:F25/F26 領域の速度分布。中段:EC4 中心からの距離。下段:メタル量 は測光法による。 ![]() 図4.(左)ストリーム D の F7 領域。RGB 線は図2と同じ。大きなシンボルは vhel < -150 km/s で MW の混入はないと思われる。測光 メタル量がストリーム D に相当する星は赤で強調した。 (右)ストリーム D 領域の星の視線速度。D 星と考えられる星は黒くした。 ![]() 図6.図5と同じ。ストリーム B フィールド。Gilnert et al (2006), Koch et al 2008 で M6 と名付けられている。 ![]() 図8.F25, F26 の星の視線速度。 ![]() 図10.Cr と Cp の重ね合わせスペクトル。[Fe/H] の違いが現れている。 ![]() 図12.M31 ストリーム, サジタリウスストリーム、矮小銀河の質量光度比 M/L と Mv の関係。 |