NRO 45m と ASTE 10m 電波望遠鏡を使い、M31 南側渦状腕中の巨大分子集合 (GMA) を12CO, 13CO で観測した。観測領域は 3' × 4' (0.6 kpc × 0.8 kpc) で、空間分解能は12CO(J=1-0) と 13CO(J=1-0)で 16" - 17"、 12CO(J=3-2)で 1.2" - 1.4"である。 GMA はサイズが数百 pc, 質量 5.6 × 106 Mo である。GMC 全体で R12/13 = 12CO/13CO = 10, R3-2/1-0 = 12CO(J=3-2)/12CO(J=1-0) = 0.3 である。![]() 図1.12CO(J=1-0) スペクトル。 ![]() 図3.(左)12CO(J=1-0) (中)13CO(J=1-0) (右)12CO(J=3-2) の強度マップ。 丸はビームサイズ。 ![]() 図5.13CO(J=1-0) の速度チャネルマップ。 ![]() 図7.LVG モデルの計算結果。 ![]() 図9.スペクトル例 |
これらの比から、T=12 - 25 K でガス密度= (3-6)×102
cm-3 と判る。この値は銀河系のそれと大体同じかやや高いくらいである。
R12/13は GMA 内で中心で 6 から縁で 14 へと変化する。
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