Unveiling the Boxy Bulge and Bar of the Andromeda Spiral Galaxy

  Beaton, Majewski, Guhathakurta, Skrutskie, Cutri, Good, Patterson, Athanassoula, Bureau
   2007 ApJ 658 L91 - L94

 2MASS 6X プログラムによる M31 円盤 2.8 deg2 の J, H, Ks サーベイ により、減光のないくっきりとしたバルジが見えた。バルジの形状は箱型で、短軸 方向で 700" (∼ 2.6 kpc) までの近赤外光で支配的であった。内側(<50") バルジは比較的丸いが少しよじれている。  その先では
(1)バルジの楕円率が大きくなる。
(2)方位角は約 50° で一定。これは M31 円盤の方位角より 10° 大きい。
(3)noxiness は 3 - 4 % に上昇。この値は他の有名な箱型バルジと同じ。

 もう一つの論文では、 N 体シミュレーションで観測と似た画像になることを示す。 箱型バルジの先、円盤長軸に沿った方位角 40° 方向には近赤外の狭い尾根が 見える。これは銀河中心に対称に内側円盤 700" - 1200" 伸びた薄いバーと解釈 される。これらの構造にはバンドによる差を見られず、つまりカラーは均一である。 これらの新しいデータは M31 が銀河系と同様に棒渦状銀河であることを確実にした。




図1.2MASS 6X 観測による J, H, Ks 合成画像。青棒はバーに平行な 2400" 長さ。 左下枠= Ks 画像。右上枠=B, V, R, z 合成画像。K+BVRz 枠は各特徴の位置を見る ためのもの。下枠はシミュレーション。



図2.(上) Ks 等高線。(中)楕円フィット。(下)Ks - フィット。 1"/pixel



図3.A4/A, B4/B 楕円率と方位角の主軸長に対する変化。