M31 中心から 10 - 70 kpc の距離に低メタル、[Fe/H] ∼ -1.4, σ = 0.2、
の星成分が存在することを報告する。この低メタル星は最近発見された広がった
回転成分の背後に横たわり、メタル量勾配を持たない。
![]() 図1.DEIMOS による視線速度サーベイの観測領域。外側楕円は c/a = 0.6 で 半径 55 kpc を示す。内側楕円は 2° (27 kpc) を示す。DEIMOS フィー ルドは 54 個あり、 9861 星が観測された。 ![]() 図4a.ハローと円盤種族(薄い円盤+厚い円盤)の速度分布。(上)円盤回転を 差し引いた残り。(下)太陽中心速度。M31 系統速度中心にハロー星がガウシャン 分布している。 赤=円盤。シアン点線=ハロー。高メタル成分(ジャイアントストリーム)を 加えた。青点線=ハロー。高メタル成分(ジャイアントストリーム)を除いた。 ![]() 図5a.F3, F4 (M31 北東領域)は -160 km/s > vhel km/s > -300 km/s で選択、F12, F9, F22 は -300 km/s > vhel > -500 km/s でハロー星を選択した。この領域で CaT 吸収が強く、 銀河系矮星の強い NaI λλ8183,8195 吸収が極小になっている。 他の領域も同様の傾向を示し、矮星混入を最小に抑えたことを裏付ける。 ![]() 図6.単純回転モデルの尤度。 ![]() 図8.NFWモデルの尤度。 ![]() 図10.図9の23領域から選んだ19領域内の運動学的に選んだハロー星の 平均スペクトル。上の一つは全ての重ね合わせ。 ![]() 図12.ML の意味が判らない。 |
観測星は 8 deg2 に広がった領域内の 54 フィールドに散らばっていて、
ハローを ∼ 70 kpc までカバーしている。このサンプルには回転の証拠が
見られない。簡単なフィットから、中心付近の速度分散は 153 km/s で -0.90 km/s/kpc
で減少して行く。
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