A Near-Infrared Imaging Study of AFGL 2688


Latter, Hora, Kelly, Deutsch, Maloney
1993 AJ 106, 260 - 271




 アブストラクト 

 AFGL 2688 の I,J, H, K 画像を撮った。北ローブは滑らかでなくむくむく している。I-バンド画像にはマスロスが周期的増減を繰り返す証拠が見えた。 さらに、水素分子 2.12 μm 狭帯バンドとその脇の連続光バンドの画像も撮 った。ローブからの水素分子放射が見つかった。K-画像には赤道帯からの R = 7 1016 cm のリングまたは円環状の放射が検出された。  双極軸は天空面に対し i = 5° 傾いている。 散乱光を産むダスト密度は緯度に対し急激に減少し、極方向にはほとんど存在 しない。光学的深さが波長によりかわらない。これは AFGL 2688 ダストが星間 ダストと異なる性質を持つ事を示す。偏光研究からは、散乱ダストが大きな グラファイトと推定される。


 1.イントロダクション 

 双極型反射星雲 

 AFGL 2688 は双極型反射星雲、AFGL 618, AFGL 915 (the "Red Rectangle"), M1-78 ("Minkowski's Footprint") の一つである。

 モデル 

(1)連星の軌道面にマスロスが集中する。

(2)磁場効果。

(3)高速回転
 ローブ 

 ローブの軸は北から東向きに 15° 傾いている。ローブはほぼ円形で、 各ローブから2本の「角」が生えている。北ローブは南ローブより 40 % 大き く、可視で 2 mag 明るい。北ローブの光は可視で 50 %, 南は 60 % の偏光を 示す。偏光ベクトルの向きは双極軸に直交する。





図1.




図2.

 2.観測 


図3.AFGL 2688 I バンド等高線図。対数スケールで間隔は 0.2 dex


図5.MMT で撮った J バンド画像

 2.1.広帯域観測 

 J, H, K 観測は Steward Obs 2.3 m と UH 2.2 m を使い、 1988 - 1992 年に行われた。I 観測は UH 2.2 m で行われた。 図1、2は今入手できない。

図4.AFGL 2688 。間隔はリニア―。J, H, K.


 2.2.狭帯観測 


図6.2.121 μm 狭帯フィルター等高線図(ライン)

図7.2.137 μm 狭帯フィルター等高線図(連続光)


 3.星雲構造 


図8.主軸に沿った輪郭。左=北東。右=南西  


 4.光子散乱モデル 


図9.AFGL 2688 の単散乱モデル。上=I バンド。下=K-バンド。


図10.ダスト分布関数 f(θ). θ = 赤道面からの高度角。



図13.東赤道領域のNIRスペクトル

図14.水素分子輝線成分の等高線図。輝線がローブと赤道に限られている。