An Infrared Spectral Sequence for M Dwarfs


Jones, Longmore, Jameson, Mountain
1994 MN 267, 413 - 423




 アブストラクト 

 GL 411(M2V) から GD 165B(褐色矮星候補で > M9V)に至る M-型矮星の系列の赤外 スペクトル (1 - 2.5 μm) を提示する。晩期に向かって、水蒸気の吸収が次第に 強まることが観測された。この水蒸気吸収強度を温度決定に用い、有効温度と半径を 求めた。その他の原子、分子吸収強度と温度の相関も調べた。与えられた光度に 対して、この方法で決めた有効温度はモデルとの一致が良くなった。GD 165B の温度は 1860 K ±160 K で褐色矮星かも知れない。

 2.観測 

 観測は CGS4/UKIRT + 58×62 InSb アレイで行った。





図1.M-矮星のスペクトル系列。晩期型へ進むにつれ水蒸気吸収によるでこぼこが強まる。




図2.水蒸気吸収係数のおんどによる変化。T = 1500, 2000, 2500, 3000 K. 丸印= 2500 K では等しい吸収係数を持つが 3000, 2000 K では少しずれる低オパシティ点。 ×印=同じく高オパシティ点。。




図3.GL 406 の低オパシティフィット(2756 K) と 高オパシティフィット(2756 K)。 長波長側では水より CO 吸収が支配的となる。




図4.モデル有効温度対光度のプロット。 。