LMC 星団 NGC 1805 と NGC 1818 は 30 Myr という同じ年齢を持つ。 しかし、連星の比率の半径分布が異なる。NGC 1818 内の F 型星 1.3 - 2.2 Mo は中心方向に連星率が下がるが、 NGC 1805 では平坦である。 詳細な N-体計算の結果、二つの星団は同じ連星率形状を持って生まれた と考えられる。 | その力学進化も似ているが、NGC 1805 は NGC 1818 より力学的に高齢 である点が違う。NGC 1818 の F-型連星は星団初期の急速な力学的 分裂の証拠を残している。一方、 NGC 1805 ではコア中心部での連星の 回復が起きている。それは質量分離過程の結果であろう。この回復率は 高質量ほど大きい。 |
![]() 図1.NGC 1805 の密度プロファイル。シミュレイションは図2と同じ [Q, D] = [0.5, 2] 計算。四角枠及斜線帯は 1000 視線の 95 % が 落ちる領域。 |
![]() 図2.連星率プロファイル。 |
![]() 図3.NGC 1805 シミュレイションからの連星率プロファイルの χ 2 を Li et al 2013 と比較。 |
![]() 図4.質量区間による連星率プロファイルの変化。 |
![]() 図5.連星副軸の分布。 |
![]() 図6.連星の平均質量分布 |