Different Dynamical Ages for the Two Young and Coeval LMC Star Clusters, NGC 1805 and NGC 1818, Imprinted on Their Binary Population


Geller, de Grijs, Chengyuan, Hurley
2015 ApJ 805, 11 - 21




 アブストラクト 

 LMC 星団 NGC 1805 と NGC 1818 は 30 Myr という同じ年齢を持つ。 しかし、連星の比率の半径分布が異なる。NGC 1818 内の F 型星 1.3 - 2.2 Mo は中心方向に連星率が下がるが、 NGC 1805 では平坦である。 詳細な N-体計算の結果、二つの星団は同じ連星率形状を持って生まれた と考えられる。  その力学進化も似ているが、NGC 1805 は NGC 1818 より力学的に高齢 である点が違う。NGC 1818 の F-型連星は星団初期の急速な力学的 分裂の証拠を残している。一方、 NGC 1805 ではコア中心部での連星の 回復が起きている。それは質量分離過程の結果であろう。この回復率は 高質量ほど大きい。


 3.観測と NGC 1805 シミュレイションの比較 


図1.NGC 1805 の密度プロファイル。シミュレイションは図2と同じ [Q, D] = [0.5, 2] 計算。四角枠及斜線帯は 1000 視線の 95 % が 落ちる領域。  

図2.連星率プロファイル。  



表1.N−体計算のまとめ

 4.連星率プロファイルの恒星質量依存性 


図3.NGC 1805 シミュレイションからの連星率プロファイルの χ 2 を Li et al 2013 と比較。  

図4.質量区間による連星率プロファイルの変化。



図5.連星副軸の分布。  

図6.連星の平均質量分布  



図7.NGC 1818 の連星比率のプロファイル