LMC Bar West(05h08.9m, -69°08′)内のM型星をJ,K測光した。
下左図の○「暗いAGB星」はM3-M8でSWB-V,VI型星団のAGB星と、
●「明るいAGB星」はM0-M2でSWB-II,III型星団と重なっている。
下右図の2色図でも2つの系列は分離し、対応SWB星団と重なる。
「明るいAGB星」の方は太陽近傍とも重なっている。
左の図は上のCMD上で赤色巨星枝に対し直交する向きに引いた
直線への投影数の分布を示している。ただし右の目盛りは
「暗いAGB星」、左の目盛りは「明るいAGB星」用である。
図の2つのピークがSWB2グループに対応している。
NGC1866 (05h13m, -65°28′)領域BでもK<11の「明るいAGB星」
が確認され、セファイドの数からも同一の種族と思われる。
したがって、バーの星はSWB V,VIと同じ種族と、SWB-II,III種族
との2種類の重ね合わせである。
AGB星の数の比から考えると、3−5Gyrの星形成は最近0.1Gyr
の星の10倍近く多くの星を作ったらしい。
これが本当でバーと円盤と星団の種族が同一だったら素晴らしい。
IRSFデータでまず、BWのこの話を確認し、さらにバーから遠い
円盤でも同じ話が成立するのか、Nikolaevとの関係はどうなのか、
話が広がるのでとっても重要。話がうますぎるか。
主系列からの星形成史、赤色巨星枝の分解を円盤とバーで
行う必要がある。