Scanner Observations of Selected Cool Stars


Fay, Stein, Warren
1974 PASP 86, 772 - 790




 アブストラクト 

 スペクトル型 G0 - M5 の 9 矮星、10 巨星、6 超巨星の分解能 30 A 光電スペクトルスキャン観測を行った。すべての星は 4 A 間隔で λ 3300 - λ7000 で測定された。この分解能での吸収線が同定された。  それらは、FeI, FeII, CaI, CaII, MgI, NaI の強い分子線と、 TiO, MgH, CaH, SiH, AlH, CN, C2, OH, NH の電子遷移の振動バンドである。 FeI λ3740 ブレンドと λ3440 窪みの温度依存性を議論した。


 2.観測 

 観測は 1971 - 1972 Goethe Link Obs. で行われた。表1にはプログラム星 の Hayes 1970 の標準波長におけるフラックスを載せた。 図1には Labs. Neckel 1970 の分解能 20 A の太陽スキャンを示す。

 表1.Hayes 標準波長における 5263 A で規格化した相対等級。 





 図1.λλ3300 - 5300 における G, K, M 型矮星のスキャン。 



 図2.λλ3300 - 5300 における G, K, M 型巨星のスキャン。 



 図3.λλ3300 - 5300 における G, K, M 型超巨星のスキャン。 



 図4.λλ5000 - 7000 における G, K, M 型矮星のスキャン。 



 図5.λλ5000 - 7000 における G, K, M 型巨星のスキャン。 



 図6.λλ5000 - 7000 における G, K, M 型超巨星のスキャン。 



 表2.30A 分解能での原子線のブレンド。 







 表3.分子バンド 

 
 


 


 表4.原子線のブレンドによる窪み。等級表示。 







 3.議論 

 3.1.原子線の強度と同定 

 原子線と分子バンド 

 図1−6に与えた同定コードの解説は表2=原子線と表3=分子バンドに ある。分子の電子遷移はギリシャ小文字で、原子線はローマン小文字で表現 した。

 原子線のブレンド 

 表2の原子線の多くは FeI ラインである。30 A 分解能では各吸収線は 2 - 10 本のラインのブレンドである。表2の第2列には我々の表式によるライン コードを載せた。第3列は各ブレンドを構成するラインの波長である。第4列 は太陽の等値巾、第5列は低い側の準位の励起ポテンシャルを示す。第6列に は太陽スペクトルによる同定を示す。

 blend depession 

 表4には blend depession を載せた。各電子遷移はギリシャ文字と アラビア数字で表される。

 3.2.分子バンドの同定 

 表3には分子バンドの同定を示す。

 3.3.各星の記述 



 4.まとめ