Galaxy Bimodility due to Cold Flows and Shock Heating


Dekel, Birnboim
2006 MN 368, 2 - 20




 アブストラクト 

 特定質量3 1010 Mo 銀河に見られる双峰性の起源を調べる。より 小質量の銀河はバラバラに青い星を形成する円盤になる傾向がある。一方、より 大きな銀河はよくまとまり赤い古い星から成る楕円体を形成する。カラー・等級 データは赤系列と青系列の間に間隙を持つ。極度に赤く明るい銀河が z = 1 に は既に存在し、 L* の上にある現在の青い系列が区切られ、z = 2 - 4 で巨大星 形成が起きている。
 これらの特徴は降着ガスの熱的性質とそれらの集積とフィードバックの相互作 用に駆動されている。それらすべてはダークマターハローの関数で類似の特性長 と関係する。衝撃波加熱臨界質量 Mshock ≤ 1012 Mo 以下では円盤が冷たい降着流により形成される。それはビリアル衝撃波による加熱 はなく、初期の効率的な星形成に導く。
 それ(?)は超新星のフィードバックにより青い銀河の長期にわたる爆発的 星形成に導かれ、「基本系列」に加えられる。M ≥ Mshock の ハロー内の高温ガスを通り抜ける冷たい降着流は特に z > 2 で巨大星形成 を L > L* 銀河で起きる。z < 2 での M > Mshock ハロー を持つ銀河では、ガスがビリアルショックで加熱され、希薄であるためAGN の ような活発なエネルギー源からのフィードバックに対し脆弱となる。その結果、 ガス供給が止まり、さらなる星形成を妨げる。その結果、「赤くて死んだ」巨大 楕円体が z = 1 で発生する。Mshock 付近でのフィードバック効率 の極小が観測される M/L の極小とSFH の性質を説明する。冷たい降着流は角 運動量問題への解答のヒントを与える。


 1.イントロダクション 

 銀河の系列 

 銀河は特性星質量 Ms,crit = 3 1010 Mo を境に二つ に分かれる。これはダークハロー質量 Mcrit ≤ 1012、 ビリアル速度 Vcrit = 120 km/s に相当する。より低質量の銀河は 青い円盤を有しがちである。それらは基本ラインに沿って並ぶ。相関関係は、 表面密度、内部速度、メタル量の間にある。M > Mcrit の銀河は 赤く古い星から成る楕円銀河が多い。その表面輝度とメタル量は光度に依らない。 それらの銀河は高密度環境に存在しがちで、しばしば活動銀河核を宿す。
 赤く古い銀河と青い銀河の再現が難しい 

  現在の銀河形成モデルは観測される双峰性とカラーの広い分布を再現できない。 特に、z=1 で既に現れ始める極端に赤く明るい楕円銀河は予言されていない。それらの 出現以前に効率的な星形成とその後の星形成の停止が巨大銀河で生じる必要がある。 観測はまた、非常に青い銀河が予想を上回る数で存在することを示す。それは銀河寿命 の間、星形成が繰り返し起こることを意味する。


 1.1.観測双峰性 

 (i) 光度関数 

 青銀河は Mcrit 以下、赤銀河は Mcrit 以上を占め る。遷移が起きるのは L* の少し下である。ここに L* = 最も明るい円盤銀河 光度。

(ii) カラー・等級 

 カラー・等級図上、青系列と赤系列に分かれ、その間に間隙がある。SDSS ではこの間隙は u-r = 2 に生じる。赤系列は u-r = 2.5 まで、青系列は u-r = 1 まで伸びる。

 (iii) 星形成率 

 低質量銀河は若い種族に占められ、高質量銀河は古い星が多い。これはカラ ーの双峰性に対応する。似た双峰性として ガス/星の比がある。

 (iv) z = 1 付近でのカラー・等級 

 何のことか?

 (v) 高 z での巨大星形成 

 非常に明るく大質量でダスティな天体が z = 2 - 4 に検知されている。巨大 天体中で過度に強い星形成活動があるらしい。

 (vi) 星形成史 

 星形成の宇宙史は z = 1 - 2 に幅広のピークを持ち、その後 z = 1 から 0 で鋭い低下を示す。それでも今日の渦状銀河内の星の半数は z = 1 以降に生ま れた。高質量銀河はそれより以前に星形成を行っている。

 (vii) バルジ/円盤比 

 青系列で円盤支配的から赤系列楕円成分支配に変わる
 (viii) 環境効果 

 カラーと SFR は半径 1 Mpc 以内の銀河数密度に強く依存する。青銀河は 低密度環境に、赤銀河は高密度環境に多い。

 (ix) ハロー質量と HOD 

 環境の密度は宿主のダークマターハローの質量と相関する。1012 Mo 以下のダークマターハローは一個の銀河を包む。しかしもっと大きいハロー は明るい銀河の集団を包み込む。こうして、環境依存性は Mcrit = 1012 Mo を境にする双峰性と相関する。

 (x) 熱いハローガス 

 LB > 1010.5 Mo の楕円銀河は多分高温ハローガス からと考えられる X-線超過を示す。

 (xi) 光度/質量関数 

 星質量関数は Ms,crit 付近で「膝」を持つ。そこで、暗い側の緩い dn/dMs ∝ Ms-1 分布は指数関数型の低下に移る。対照的に ダークハローの質量関数は標準 ΛCDM モデルでは 1013 Mo 以下の全質量域で、 dn/dM ∝ M-1.8 となる。

 (xii) 基本線対面 



 1.2.キー物理過程 

 (i) 冷たい降着と厚い媒体 

 ガスがハロー中を通過する際の熱的振る舞いは, 臨界質量 Mshock ≤ 1012 Mo より上か下かで、定性的に異なる。低質量ハローでは 円盤は冷たい(104-5 K)降着流で形成される。それが早期の爆発的 星形成を生み出す。高質量ハローでは降着ガスはまず安定衝撃波によりビリアル 温度 (106 K) へと加熱される。z > 2 で Mshock 付近またはそれより上では、濃く低温のガスが希薄な衝撃波加熱媒体の間を貫通 していく。

 (ii) 重力集団化

 ダークマターの非線形重力集合化は特性質量 M* で起きる。M* はその時点での 銀河集団最低質量を決める。これは宇宙時間と共に急激に変化し、z = 1 では Mshock に等しくなる。これが銀河の性質を決定する。
 (iii) フィードバック 

 M 以下の青系列では超新星によるフィードバックが星形成を 調節する。ハローが M より大きいと、AGN からのフィード バックが希薄な衝撃波で加熱されたガスが冷却して星を形成しないよう影響する。 ハローが Mshock 付近の時にはフィードバックが有効に働かない。 これが銀河の性質に刻み込まれる。

 三つのキー 

 衝撃波加熱、フィードバック、集合化の三つが銀河形成に新たな道を開く。 それは、

臨界赤方偏移の後、臨界質量以上では、ハロー内で冷たいガスの供給 完全に抑制される、

ということである。


 2.球対称衝撃波安定性解析 

 標準モデル 

 円盤形成の標準モデルは Rees, Ostriker 1977, Silk 1977, White, Rees 1978 などに 始まり、現在の銀河形成モデルの基礎となっている。そのシナリは以下の通り:
 ダークマターハローがビリアル平衡に緩和する間に、その中に落ち込んだガスはハロー ビリアル半径 Rv 付近で衝撃波によってビリアル温度まで加熱される。そのガスは内側か ら外側へと放射冷却していく。冷却時間が自由落下時間より短い限りは、ガスはゆっくり と円盤に降着して星を作る。

 冷たい降着流 

 効率的な冷却が進むハロー質量は 1012-13 Mo である。これが円盤銀河の 質量上限を定めると考えられてきた。しかし、このシナリオではこの値以上で光度関数 が急激に低下する理由を説明できない。精密なシミュレイション(Fardal01)の結果、冷 たい降着流が存在することが分かってきた。SDSS, 2MASS, 2dF などのような大規模データ と最近の進んだ半解析モデルとから、観測されるスケールはやや小さく、落下はより急だ ろうということが分かってきた。標準シナリオに沿った現在のモデルは観測される双峰性 を説明することが困難であると判ってきた。

 2.1.球対称シミュレイション 

 巨大ハロー 

 図1は始原ガス(Z=0)+ダークマターの球対称重力場内でのラグランジアン シェルの運動を示す。ガスの原子冷却関数は Sutherland93 を用いた。ガスシ ェルの落下は人工的遠心力を導入して 0.05 Rv で止めた。 上図は 1012 Mo という巨大ハローの場合で、強い衝撃波がビリアル半径付近に発生する。 高温の衝撃波背面ガスは圧力と重力の間で準静的平衡になる。

 小さなハロー 

下図は一桁小さいハローで、興味深い新現象が起きている。安定衝撃波が形成され、 円盤 からビリアル半径に向けて広がるのは、数 1011 Mo のガスが降着した 後である。衝撃波背面ガスに圧力を与える圧縮率より冷却率が速い。衝撃波が存在 するなら衝撃波背面ガスは動径方向の重力収縮に対して不安定となり、安定に衝撃 波を支えられなくなる。図に示す場合では、メタルゼロなので境界質量は低めになる。 現実的なメタル量では、金属線による冷却が効いて、境界値は 1012 Mo となる。

図1.原始銀河=始原ガス(Z=0)+ダークマターの球対称シミュレイション。図は ラグランジアンガスシェルの運動を示す。ラグランジアンガスシェルの運動を示す。 温度はカラーで示される。衝撃波は流 線の鋭い折れ曲がり=急激な減速、と急激な温度上昇で表される。 下側の不連続=ガス流の停止、が円盤半径を示す。
(a) 巨大銀河。ビリアル質量が 1011 Mo から 1013 Mo へと成長する。
(b) 低質量銀河。1010 Mo から 1012 Mo へと成長する。
ビリアル衝撃波は 臨界質量以上で出現する。ハローがそれより小さいとガスは低温流 で乱されずに内側ハローに到達する。よりリアルなメタル量では臨界質量は 1012 Mo になる。
 


 2.2.球対称系の安定性基準 

 有効断熱指数 

 理想気体では断熱指数 (dlogP/dlogρ)adi = &gamma: は 5/3 である。γ < 4/3 で重力不安定になることはよく知られている。 冷却があるときの断熱指数を
 γeff = γ-[ρ/(dρ/dt)][q/e]
で定義する。ここに、q = 冷却率、e = 内部エネルギーである。降着流による 衝撃波背面の圧縮による圧力上昇と冷却による圧力低下のせめぎあいが γeff に表れている。もし、冷却率が有効であれば、内側 ガスは衝撃波を支えきれず、重力崩壊する。
 圧縮時間と冷却時間 

 圧縮時間 tcomp は、衝撃波背面の速度を u, 衝撃波の位置を r としたとき、
 tcomp = Γ[ρ/(dρ/dt)] = (Γ/3)(r/u)
 冷却時間は tcool = e/q である。この二つを使うと、 γeff = γ-(tcomp/tcool)/Γ となる。

 安定性 

 摂動解析から γeff > 10/7 のとき安定と分かった。 すると、安定性の条件は以下のように簡単になる。

  tcool > tcomp

 2.3.衝撃波前の物理量 



 3.宇宙論における衝撃波加熱 


図2.衝撃波加熱臨界質量と赤方偏移の関係。

図3.図2と同じだが、縦軸が対応するビリアル速度。


図4.z−0における衝撃波加熱臨界質量とメタル量の関係。


 4.高温ハロー中の冷たい流れ」 


図5.原始銀河の宇宙流体シミュレイションによるガス温度分布。温度は ビリアル温度で規格化されている。 上:z = 4 で、ハローは既にかなり大きく M = 3 1011 Mo. ガスの多くはビリアル半径(白円)付近の衝撃波により加熱されている。 冷たい流れが高温媒体を通り抜けてハロー深くに入り込む。 下:x = 9. ハローはまだ小さく、 M = 2 1010 Mo. ガス流は冷たく、ビリアル半径(白丸)内部で衝撃波加熱を受けた痕跡は ない。  

図6.図5の巨大ハロー z = 4 におけるビリアル半径内の冷たい流れ(T < 104.5 K, ρ > 10-26.3 g cm -3 ) の密度分布。冷たい流れは糸状である。 外側半径では糸状ガスはハローに物質を供給するダークマター 糸状構造に乗っかる。冷たいガスの半分は濃い塊内にある。

 4.1.宇宙論的シミュレイション 

 我々の結果 

 宇宙論的流体シミュレイションは冷たい降着流は球対称系のみに限られない 一般的な現象であることを示す。図5はオイラーシミュレイションからの二つ の時期の温度分布である。上図のハロー質量が臨界質量に近いケースでは衝撃 波背後に高温ガス成分を示すが、下図の小さなハローでは冷たい降着流しかな い。

 Fardal の計算結果 

 似た結果が Fardal01 の平滑化粒子流体力学シミュレイションでも得られて いる。我々は球対称計算の結果から z 依存性は要するに高 z ではハローが小 さいことが差の原因であると結論した。 Keres05 も似た SPH 計算結果を分析し、降着には、高温、低温二つのモード があるとした。彼らの図6を見ると、ハロー質量が低い場合には低温モードが 支配的で、質量増加と共に高温モードの比率が上がり、ある臨界質量以上では ほぼ完全に高温モードとなる。メタルゼロを仮定したシミュレイションでは、 この遷移は z = 0 - 3 で M = 3 1011 Mo で起きる。


 冷たい降着流の比率 


Keres05図6.青線=冷たい降着流のハロ質量内での比率。破線=高温ガスの比率。

 冷たい降着流の画像 


Keres05図17.左:z=5.52 銀河バリオン質量= 1.6 1010 Mo で 降着流は低温モード。各パネルの緑点は低温モードで z = 5 までに降着する。 右:z=3.24 銀河バリオン質量= 7.35 1010 Mo で 降着流は主に高温モード。各パネルの緑点は低温モードで z = 3 までに降着する。 上段の他の色の点は密度超過 0.67 から 2000 までが示される。中段のカラー コードは温度である。左側は 1500 K - 5 106 K, 右側は 3000 K - 107 K である。下段は中断と同じカラーコードであるが、中央部を 拡大している。ベクトルは速度を示す。

 4.2.シミュレイションに現れる糸状構造 

 低温、高温モードの共存 

 図5の宇宙論的シミュレイションは、高 z 大質量ハローは高温ガス中に埋 もれた冷たい降着流を持つことを示す。高温ガスは大体球対称形だが、冷たい 流れは糸状である。図6には中央部の糸状構造を拡大して示す。これは Keres05 による低温モードと高温モードの共存という結論と合致する。

 低温モードは糸状になる傾向 

 シミュレイションを見ると低温モードは糸状になりやすく、高温モードは球 対称になりやすい。Keres05 はMshock 以下では低温降着流は等方的 であるが、それ以上では方向性が強まる。

 ダークマターフィラメント 

 ハローフィラメントはダークマターフィラメントと繋がっている。それは宇 宙網の目の一部である。高 z 期の大質量ハローにその宇宙論的網目がダーク マターフィラメントとして刻み込まれる。

 低エントロピー 

 その時期のフィラメント密度超過は 2 か 3 程度である。Nagai, Kravtsov 2003 のシミュレイションはフィラメントのエントロピーが周囲よりずっと低いことを 示す。図6の高分解能図を見ると、フィラメントの密度は周囲より二桁高いこと が分かる。高密度は冷却効率を高める。
(この高密度と高冷却の逆フィードバック がフィラメント形成の熱力学的成因? )

図7.冷たい流れと衝撃波で加熱されたガスのハロー質量と z による表示。 ほぼ水平の線=図2から決めた球状降着安定衝撃波の限界質量。その下では 流れは冷たく、その上では衝撃波加熱ガスが存在する。M > Mshock で z > zcrit の高温ガスには低温流が共存し、それが円盤を 成長させ、星を形成する。一方 z < zcrit の同一質量ハロー には高温ガスしかないので、ガス供給も星形成も止まる。


 5.フィードバックと長期の停止 

図8.様々なフィードバックの「強さ」。  
 





図.

 6.双峰性の起源 


図9.カラー(または SFR か年齢)のハロー質量による双峰性起源の漫画。 上段:z > 2 では、連続ガス供給が SN により調整され、 銀河を青系列に沿って進化させる。高温ガス中の冷たい流れの御蔭で、青系列 は衝撃波加熱質量の先まで伸びる。 中段:z < 1、M &gt;Mshock では冷たい流れが存在しないの で、衝撃波加熱ガスは AGN フィードバックにより高温のままである。ガス 供給と星形成は停止し、星種族は赤くなる。 下段:ハロー質量が星質量となると、衛星銀河がハローを共有して、赤系列は 小星質量へ延びる。

  

 

  

 

  

 

図10.半解析的 N-体シミュレイションからの CMD. 上段:標準的 GaIICS SAM. 中段:zcrit = 3 以後 Mshock = 1012 Mo より上で星形成停止を組み入れ、M > Mshock zcrit 以前には星形成を許した結果。 下段:

  

 

  

 

  

 





図.

 7.議論 


図11.衝撃波安定性と z=0 質量との関係。 下:tcool/tcomp とハロー質量の関係。 緑線=円盤(Z=0.1, us=0)での判定。黒線=ビリアル半径( Z=0.03, us=0.15)での判定。安定衝撃波は tcool/tcomp > 1 で可能となる。 上段:下段の安定基準を用いた衝撃波半径の進化。     

 

  

 

  

 





図.

 8.結論 

 8.1.結果のまとめ 

 冷却と圧縮 

 始原銀河ハローの衝撃波が安定に存在する基準は、

 tcool = tcomp

である。圧縮時間は大体音波の伝搬時間より少し短いくらいである。 この臨界質量より小さいハローでは、冷却時間の方が短く、冷たい 流れにより中央に円盤が形成される。それより上ではガスの多くは 衝撃波加熱を受ける。

 熱いハローを貫通する冷たい流れ 

 宇宙論流体力学シミュレイションによれば、臨界質量近くで、また z > 2 ではそれ以上でも、そして特に孤立銀河では、フィラメント状の 降着流が高温ハローを貫通して円盤の成長を許す。

 様々な作用から双峰性が生まれる 

 巨大ハロー内で z > 2 での冷たい流れは強い星形成を許し、 同じくらいの質量天体ではその後衝撃波加熱が星形成を停止する。 こうして巨大で赤い銀河が誕生する。臨界質量より下では、超新星と輻射 冷却のフィードバックが星形成を制御するが、巨大銀河の高温希薄ハロー は AGN フィードバックにより衝撃波加熱ガスを高温に留めて円盤の成長と 星形成を妨げる。観測される双峰性はこのようなシナリオで自然に導かれる。

 8.2.SAM の再設計 

 (i) 星形成 

 冷たい流れは早期星形成の新しい機構を提供する。これはこれまでのモデル で想定されていた衝撃波加熱ガスの緩やかな降着と静かな星形成と大きく異な る。予想される冷たいガスの供給は現在仮定されているよりはずっと効率的 である。

 (ii) 内側から外側へ 

 現在の SAM での冷却半径の膨張はビリアル衝撃波が存在する巨大ハロー に限定される。

 (iii) 星形成の停止 

 衝撃波加熱と超新星フィードバックが結合すると、ある大きさ以上のハロー 質量では、円盤の成長と星形成が停止する。

 (iv) 冷たい流れ 

 高温ガス中を貫通する冷たい流れは Mshock 以上のハロー で円盤の成長と星形成を続けさせる。

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et al. () 先頭へ