Keplerian Discs around post-AGB Stars: A Common Phenomenon ?


De Ruyter, Van Winckel, Maas, Lloyd-WEvans, Waters, Dejonghe
2006 AA 448,




 アブストラクト 

 post-AGBs の SEDS は、星周ダストが星の周りのケプラー円盤に蓄積されてい る、と考えると最も自然に説明される。サンプルの選択は既知post-AGB 連星で、 測光データがSED を得るのに十分あるという基準に基づいた。サンプル数は 51 で そのうち 20 は RV Taus である。 SEDsは全て似通っていて、中心星温度に無関係にサブミリから立ち上がる。  その上、長波長側の SED 勾配は mm サイズダストの存在を示唆する。 全システムで重力に拘束されたダスト円盤が存在する。円盤は膨れ上がり、YSO 円盤と似た大きな中心星からの開口角を持つ。我々はこの円盤を連星 post-AGBs の標しと考える。確認には長期にわたる視線速度観測が必要である。
(SED フィットの際 J で観測=モデルと したため、総フラックスが一致していない。 )
F(FIR) が大きいのに E(B-V) が小さいのは円盤幾何学形状の効果だろう。


 表1.連星 post-AGB 星リスト 



 表B1.連星 軌道パラメター 



 2.プログラム星 

 2.1.確認された連星 post-AGB 星 

 文献で確認された連星 post-AGB 星を表1に示す。

 元素欠乏 

 幾つかの連星 post-AGB 星では、選択的な元素欠乏が見られる。提案されている 機構の一つは、星周空間でダストとガスが力学的に分離し、ダスト成分を失った ガスが星表面に降り注いで光球組成を変えてしまったというものである。

 円盤が有効 

 Waters et al 1992 は星周ダストが安定な円盤として連星系に囚われている とその機構に有利であると論じた。そこではダストの粒径がミクロンサイズに なるであろう。

 2.2.古典的 RV Tau 星 

 最近多くの RV Taus で元素欠乏が観測されている。

 2.3.RV Tau 星の新しいサンプル 

 IRAS 二色図 

 Lloyd-Evans 1985 と Raveendran 1989 は RV Taus が IRAS 二色図上で 小さな領域に固まって新在することを見出した。その領域は

で定義される。Lloyd-Evans 1997 はこの領域を調べ、新しい RV Taus を発見 した。それらもこの論文には含まれる。


 3.測光データ 







表2.850 μm SCUBA 観測




 表A1.モデルフィットの結果 



 4.SEDs 

 4.1.光球モデルパラメター 

 Teff, log g, [Fe/H] は高分散スペクトル解析で求められた パラメターを使用した。

 4.2.色超過 E(B-V) の決定 

(1)Jバンドでは減光ゼロとする。
(2)そこから Kurucz 1979 モデルで SEDo を伸ばす。
(3)星周減光曲線=星間減光曲線と仮定する。
(4)SEDo- 赤化補正SED が最小になる E(B-V) を求める。

結果の E(B-V) を表 A1 に示す。
(1と3は相当問題。 結果は信用できない。 )

図1.総 E(B-V) の分布




 図2.代表例の SED フィット。 J でモデル=観測にしていることに注意





 図A1. サンプル星の SEDs. 実線=減光ナシのKuruczモデル。 点線=Sopka ダストシェルモデル 









 4.3.第1近似:光学的に薄いダストでフィット 

 Sopka et al. 1985 の光学的に薄いダストモデルを採用してモデルフィット に使用した・このモデルではダストは球対称に rin と rout の間に分布する。モデルパラメターは五つで、  (1)To 規格化温度
 (2)rin 内側半径
 (3)rout 外側半径
 (4)p  スペクトル指数
 (5)m  密度パラメター

結果は表A1 に示す。

図3.エネルギー変換率 LIR/L* の分布


 5.距離 

 6.議論 


図4.rin は小さい。円盤が星に近いことを示す。




図6.

図5.IRAS 二色図


 7.結論 

 表A2.距離 



 表C. データ