銀河系正面図がなかなか得られない 60 年前に HI 21-cm サーベイが完成した時、皆すぐに天の川銀河の正面図 が手に入ると思った。我々は未だに待ち続けている。HI の信用できるマップ は今でも (l, v) 図だけである。30 年前に CO 観測が完了した時にはかなりの 進歩があった。しかし、運動距離の誤差の大きさのため正面図へ辿り着くことは 出来なかった。 干渉計 新しい21cm干渉計が新しく発見された数百の HIIRs と母分子雲の遠近距離 分離に使われつつある。さらに VLBI による三角視差測定が数百のメーザー源に 対して行われつつある。約 100 の予備的成果がまもなく発表されるであろう。 |
二本腕? 我々の渦状腕を選り分ける能力が向上するにつれて、構造自体が以前に 想定されていたよりは単純なのではないかという見方が浮上してきた。 近赤外観測は銀河系バーがかなり強力であり、さらに支配的な腕は二本で あることを示唆している。それらは 盾座ーケンタウルスとペルセウスである。 遠 3 kpc 腕の発見 二本腕のより直截な証拠は遠 3 kpc 腕の発見である。これは近 3 kpc 腕 と運動、構造の点で著しい対称性を示している。 アウターアームの外側 さらに、盾座ーケンタウルス腕の遠い延長として、アウターアームの外側 に、近傍ペルセウス腕の対応腕が同定された。 |