ハロー・厚い円盤と薄い円盤を形成した2回の降着を仮定する化学進化モデ ルを提示する。ハローの進化は直接には扱わない。モデルが円盤用だからであ る。薄い円盤の形成は厚い円盤よりずっと長く掛かった。これは薄い円盤を作 るガスが厚い円盤から降り注ぐだけでなく、主に得銀河間空間からのガスだか らである。薄い円盤を作るタイムスケールは銀河中心からの距離により変わり、 内側ほど短い。その結果銀河系建設は内側から外側へ広がって行った。 | 星形成には最低値を設けたので、厚い円盤の星形成は途中で停止した。これは 観測と合う。観測との比較で最もきついのはG-矮星のメタル分布である。我々 のモデルは最新のデータに合う。モデルはガス質量、星形成率、超新星 率、それに 16 主要元素量の時間変化を予想する。それらの制約から、 ハロー、厚い円盤の形成タイムスケールは 1 Gyr 以下、薄い円盤では太陽付近 で 8 Gyrである。 |
![]() 図2.太陽近傍における G型矮星のメタル量分布。 |
![]() 図3.[O/Fe] - [Fe/H] 関係。実線=モデルA. 点線=モデル C. |
![]() 図4.モデル A による太陽近傍星形成率の時間変化。 ![]() 表1.太陽近傍での入力パラメター |
![]() 図5.IMF で重みを付けた様々な元素の放出率と初期質量の関係。 |
![]() 表3.太陽の元素質量組成 |
![]() 図6.モデル A による太陽近傍でのタイプ Ia 型とタイプ II 型超新星の発生率。 |
![]() 図7.モデル A による太陽近傍における G-型矮星のメタル量分布。 観測データは Rocha-Pinto, Maciel 1996. |
![]() 図8.モデル C による太陽近傍星形成率変化。 |
![]() 図11.C の [X/Fe] - [Fe/H] 関係。 |
![]() 図12.N の [X/Fe] - [Fe/H] 関係。 |
![]() 図13.log (X/H) - O/H 関係 ![]() 図14.[O/Fe] - [Fe/H] の 動径変化 |
![]() 図15.現在のガス表面密度の動径変化。実線=モデルA |
![]() 表4.組成勾配 |
![]() 表5.組成勾配 |
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