アブストラクトρ Ophiuchi のすぐ南の Ophiuchus 領域と κ tau と ψ Tau の 間の Taurus 領域をパロマ―シュミット乾板の星計数で調べた。Ophiuchus 領域 では写真等級で 7 -8 等の最大吸収と中心から 1° - 1.5° で 2 - 3 等 の吸収を得た。ρ Ophiuchi 南の雲のモデルを作り提示した。 |
参照フィールド参照フィールドには (lI,bI) = (321, 13) フィールドと M4 と NGC6121 のある(319, 15) フィールドを選んだ。球状星団が 見えることからもこの領域の減光が小さいことが分かる。球状星団の 赤化から評価すると吸収は 1 - 1.5 mag 程度と思われる。 (321, 13) フィールド (321, 13) フィールドは星が最も込み合っていて減光の影響が最少と考 えられる。そこで、この後はこのフィールドと相対的に減光を決めることに する。写真測定用方眼上で青乾板は限界等級 ( m = 21.1) までに平均して n = 200 個の星を含む。方眼の一辺は 5'.5 だから、面積は (1/120) deg2 である。従って一平方度当たりの数 N は log N = 4.38 と なる。 log N van Rhijn 1929 の星計数データから、Ophiuchus 領域では吸収がないとし たら log N がどのくらいかを見積もれる。これと (後を読むと参照領域を使っている ようだが? ) &Delta:(log N) log N を暗黒雲と参照領域とで比較して、吸収量を決められる。 下は &Delta:(log N) = (log N) の方眼と参照領域との差、と吸収量 との関係である。 この表を用いると、小さな領域でも吸収量を求めることができる。 ![]() 表. &Delta:(log N) = (log N) の方眼と参照領域との差、と吸収量 との関係 |
![]() 図1.写真等級での減光分布。 |