ヤーキスシステムによるスペクトル型を 102 星に対し定めた。中に Payne が 1930 年に出したカタログに含まれる星もある。この論文では A3 - K5 の 星をを調べるが、変光星は除く。 36 星は光度クラス Ia, Ib に属するが、 他の 30 星は通常の巨星より暗く、金属線星が 9 星含まれる。 | 高銀緯に位置する星の大部分は低光度である。 102 星から 3 星が高銀緯 高光度星として残されたが、理由は不明。 |
Payne カタログ "The Stars of High Luminosity" (Payne, 1930) は当時知られていた, 高光度スペクトルの特徴を持つ星、ただし O-, M-, N- 型は除く、を網羅する ことを目的としていた。その本にはハーバード対物プリズム乾板で特異 とされた星と、ウィルソン山天文台で超巨星と分類された晩期型星を含んでいた。 A4 より晩期の星のスペクトル型を再分類 この論文では、 カタログ中 A3 より晩期で観測可能な星をヤーキスの "Atlas of Stellar Spectra" と最近 Morgan, Roman が発表した超巨星 標準リストに法って分類する。 除かれた星 Paine カタログには A3 とそれより晩期の星が 156 個ある。内 23 セファ イドと 2 RV Taus は今回考えない。また RT Ser (slow nova) と W Ser ( abnormal eclipsing binary) も除く。南天の 27 星も省かれる。 こうして 102 星が表1に残った。 |
特異星? 表の最後には HD カタログでは "peculia" とされていたが、Payne カタログ には載っていた 3 星をリストの最後に加えた。 アステリスクの意味 表1の他の多くはウィルソン山でまた独立に "c star" とされた。 アステリスクは最近 Morgan/Roman により与えられたスペクトル型であること を示す。 |
分類カテゴリー内の星数を表2に示す。総数は102である。 | 内30= IV, V, subdwarfs, mettalic line stars が巨星より暗い。 |
高緯度 c 星 研究目的の一つは、c星カタログ中にある多数の高銀緯星は本当に超巨星 なのかを決定することである。 (subtype "c" はラインが sharp で あることを意味する。 1897 Harvard subtype の用語。 ) 予期された通り、それらの大多数は低または中間光度星であった。 それらの中には、光度クラス II または III とされているに拘わらず、 矮星と知られている金属線星も幾つか混ざっていた。 |
高銀緯の高光度星 5等より暗い星で、 b > 20° にある高光度星は表3にある3天体 HR 6144, 89 Her, HD 161796 のみであった。 (「高」光度の理由は不明。 ) |
R.E.Wilson 本研究の目的の一つは R.E.Wilson 1941 ApJ 93, 212 で述べている、 「c-star カタログ中のかなりの星は実際には高光度ではない。」 という 意見を確認することであった。 |
興味深い天体 しかしその過程で、いくつかの興味深い天体に遭遇した。例えば、 HD 84123と HD 171620 は subdwarf の特徴を有する。 HD 30353 は明らかに水素欠乏星である。 XX Cam は高温の炭素星。 HR 885 は炭素欠乏星。 |