Last updated: 2014 Jan 30
運用を開始してしばらくの間は、操作方法の変更なども考えられますので、おかしな点やご不明な点は所員までお尋ねください。
観測野帳 kwfc_logsheet.pdf
パスワードは所員までお尋ねください。
http://orihime/
を開くと、観測者用の情報等がまとまったホームページが見られます。観測のログなどへのリンクもあります。もし見られない場合は、orihimeのIPアドレス(157.82.216.118)を直接入れた
http://157.82.216.118/も試してください。
(ただし、観測所内のネットワークでしか見られません。)
こちらのページでは、望遠鏡や気象情報の一部が観測所会からも確認できます。
| mode | binning | sepeed | 作成されるFITS | オーバーヘッド(秒) |
| 18 | 1x1 | SLOW | MIT, SITe 4枚ずつ | 125 |
| 28 | 2x2 | SLOW | MIT, SITe 4枚ずつ | 85 |
| 14 | 1x1 | FAST | MIT 4枚のみ | 63 |
| 24 | 2x2 | FAST | MIT 4枚のみ | 30 |
望遠鏡制御PC ontakeを、観測用PC enckeからtelgui.shで操作できます。他に、enckeからコマンドラインでポインティングやオフセットを加えることも可能になりました。また、ディザリングをしながら露光を行っていくような、望遠鏡とKWFCを連動させて操作するためのコマンドもあります。
cd /kwfc/TCS ./tel_gui &
観測に慣れた方や、スクリプト観測などで観測の効率を高めたい方は、 enckeから以下のコマンドで望遠鏡やドームを操作することができます。
Usage: tel_point R.A.(HH:MM:SS) DEC(DD:MM:SS) (R.A.offset(arcsec) Decl.offset (arcsec)) (例1)R.A.=20h 30m 00.0s, DEC.=+24:33:00に向ける tel_point 20:30:00.0 +24:33:00 (例2)R.A.=05h 30m 00.0s, DEC.=-04:00:00からR.A.方向に+900", DEC.方向に-450"ずれた場所に向ける tel_point 05:30:00.0 -04:00:00 +900 -450 ※高度7度以下の天体へ向けようとするとエラー終了します。
Usage: dither_client RA_offset DEC_offset
RA_offset: +/- 0-3599 (arcsec)
DEC_offset: +/- 0-3599 (arcsec)
usage: s_tel_point (--ra=RA_offset --dec=DEC_offset) object_name (例)M82からRA方向に-720"、DEC方向に+600"ずれた位置に望遠鏡を向ける。 s_tel_point --ra=-720 --dec=+600 M82
usage: DomeSlit (open|close) (例1)ドームスリットを開ける DomeSlit open (例2)ドームスリットを閉める DomeSlit close
usage: DomeFlatLamp (on|off) (例1)フラットランプを点灯する DomeFlatLamp on (例2)フラットランプを消灯する DomeFlatLamp off
usage: DomeLight (on|off)
2012年8月から新たな視野モニターが動いています。 こちらからご覧ください。 (使用にはプラグインがインストールされている必要があります。観測室ではWindowsマシンからアクセスしてください。)
| exp | 天体画像の取得 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| bias | バイアス画像の取得 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| dark | ダーク画像の取得 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| domeflat | ドームフラット画像の取得 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| skyflat | スカイフラット画像の取得 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| wipe | ワイプのみ実行 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| emergency_stop | CCD読み出しの緊急停止 | (-hオプションでマニュアル表示) |
| set_observer | PROP-IDおよびOBSERVERの変更 | (引数なしで現在の設定が表示される。) |
| ch_filter | フィルタ交換 | filter名を引数に与える |
| filter | フィルタ交換 | (wikiにマニュアルあり) |
| fcam | 焦点面監視カメラの電源ON/OFF | on または offを引数として与える。 |
フィルターの交換はfilterコマンドないしch_filterコマンド(こちらのコマンドを用いることを推奨します)望遠鏡内に取り付けてあるロボットアームで行います。
enckeの/home/observer/kwfc_reduction/以下に適当なディレクトリを作って、そこで解析をしてください。 IRAFがインストールされています。ただし、そのディレクトリ中のデータ、解析ファイルなどは観測ラン終了時に消去するようにしてください。断り無しに消去させていただくことがあります。
(例)mode=18、Iバンドで観測するので、bias, domeflatをそれぞれ10枚撮る場合 repeat bias 18 10 df_point DomeFlatLamp on ch_ndfilter 1.0 ch_filter I repeat domeflat 18 27 10 DomeFlatLamp off ※repeatコマンドは任意のコマンドを指定回数繰り返すコマンドです。
(例)ドームを開けてからM31をmode=18, Vバンド, 120秒露出で撮る DomeSlit open ch_filter V tel_point 00:42:44.33 +41:16:07.5 exp 18 120 M31以後、tel_point, expコマンドを組み合わせて予定している天体を撮影してください。
(例)ドームスリットを閉め、望遠鏡を停止位置に向ける DomeSlit close nrest
NDフィルターと露光時間によって、カウントを調節してドームフラットを取得してください。読み出しモードによって、単位光量単位ピクセルあたりのカウントが変わります。以下に、NDフィルターと露光時間の例を挙げます。
| FILTER | ND | mode=18 | mode=28 | mode=14 | mode=24 |
| B | 1.0 | 40 | 10 | 40 | 10 |
| V | 1.0 | 10 | 3 | 10 | 3 |
| R | 1.4 | 15 | 4 | 15 | 4 |
| R | 1.0 | 6 | 1.5 | 6 | 1.5 |
| I | 1.0 | 27 | 6.5 | 27 | 6.5 |
| u(MIT) | NONE | 240 | 60 | 240 | 60 |
| u(SITe) | NONE | 200 | 50 | 200 | 50 |
| g | 1.0 | 28 | 7 | 10 | 7 |
| r | 1.4 | 16 | 4 | 16 | 4 |
| i | 1.0 | 12 | 3 | 12 | 3 |
| z | NONE | 22 | 5.5 | 22 | 5.5 |
| N6590 | 1.0 | 40 | 10 | 40 | 10 |
| M815 | NONE | 50 | 12.5 | 50 | 12.5 |
| 777(2k) | NONE | -- | -- | 16 | 4 |
| 813(2k) | NONE | -- | -- | 48 | 12 |
※2kCCD用のフィルターはchip #0, 2以外はケラレが生じるため観測には適しません。
usage: ch_ndfilter (1.0|1.4|1.8|2.2|2.8|3.4|NONE|status) 例:ND filter 1.0に交換 ch_ndfilter 1.0
※実行例
IフィルターのドームフラットをCCD読出しモード18で10枚取得する。
df_point DomeFlatLamp on ch_ndfilter 1.0 filter I repeat domeflat 18 27 10 DomeFlatLamp off
KWFCに関して、以下の二つの報告を行うためのフォームがあります。(フォームにアクセスできるのは、観測所内からのみです。)
それぞれのフォームに入力された内容は、観測所員へメールで送信されます。 Night Reportと、Short Reportで至急の対応が必要な場合は、入力後ただちに送信されます。 一方、Short Reportで至急の対応が必要無い場合には、翌朝9時ごろにまとめてメールが送信されることになります。 入力には日本語も受け付けていますが、文字化けなどの問題が起こった場合は所員までご連絡下さい。
| Night | YYYYMMDDという書式の観測夜の日付(UTC)を入力して下さい。現在のUTにもとづく日付が初期値として与えられます。 |
|---|---|
| Observer(s) | 観測者の名前(複数可)を入力して下さい。 |
| Status (Tel./KWFC) | その観測夜中に何か装置のトラブルが起こったら簡単に入力して下さい。 |
| Comments | 観測が順調に進んだかどうかなど、コメントを入力して下さい。 |
| 各時刻での観測状況 | 2時間ごとの各時刻における観測状況に当てはまるものを1つ選んでください。 |
| 送信者の名前 | あなたの名前を入力して下さい。 |
|---|---|
| 対応の必要性 | どれくらい急いで対応・回答が必要なのか(至急/近日中/いつでも)、あるいは対応の必要の無いコメント・報告なのか、選んで下さい。至急の場合のみ、すぐに所員へメールが送られます。その他の場合は、翌朝になってからまとめてメールが送られます。 |
| カテゴリ | 「シュミット望遠鏡」、「KWFCカメラ」、「フィルター交換システム」、「計算機・ソフトウェア」、「その他」のどれに関連する報告か選んでください。 |
| 報告事項・問合せ内容 | 報告事項またはお問い合わせの内容をこの欄にに入力して下さい。 |
効率の良い観測を可能にするためキュー観測を行うqueというシステムがあります。これを利用して、あらかじめコマンドを与えておいて、それを自動で実行させていくことができます。また、(観測の途中であっても)インタラクティブにキューのコマンドを加えたり、挿入したり、消したりすることが可能です。あらかじめ準備したスクリプトを加えることも可能です。
なお、英語でキュー(待ち行列)は、queueとスペルしますのでご注意を。
queでは、1つのテキストファイルにコマンドを加えたり消したりして、キューを実行してきます。ユーザは、このテキストファイルの存在を気にせず、queコマンドを通してキューの編集を行います(テキストファイルをエディタなどで直接編集してはいけません。)
queがACTIVEな状態であれば、キューにあるコマンドを先頭から実行していきます。これはコマンドをシェルに渡しているだけですので、観測のコマンドだけでなく、普段端末で使っているコマンドもキューにいれて実行できます。queがACTIVEであるかどうかを知るには、observer@enckeアカウントで
$ que status
と実行してください。ACTIVEあるいはNON-ACTIVEと表示されます。ACTIVEにするには、
$ que start
NON-ACTIVEにするためには、
$ que finish
を実行してください。ただし、実行中のコマンドを途中で終了させることはできません。また、すでにACTIVE状態になっている場合、que startでキューが二重に起動されることはありません。
queがACTIVEな状態でも(つまりキューにあるコマンドが実行されている途中でも)、キューの編集が行えます。queがNON-ACTIVEな場合には、キューにあるコマンドが実行されることはなく、キューリストの編集のみが可能です。キューが先に進まない落ち着いた状態で編集したい場合は、NON-ACTIVEな状態で作業をするか、
$ que pause
としてキューが先に進まないポーズ(PAUSE)状態にするか、あるいはテキストのスクリプトとしてキューを編集しておいて、それを加えるだけかにしてください。ポーズ状態にあるキューを再開するには、
$ que resume
とします。ただし、ポーズ状態にしたり、それを再開したりできるのは、ACTIVEな状態のときです。
http://157.82.216.118/obs/que.htmlでは、キューの状態やこれまでにキューで実行されたコマンドの履歴を見ることができます。(所内からのみ)
queの使い方を体験してみましょう。以下の作業は、NON-ACTIVEな状態から始めてください。
$ que list キューに入っているコマンドの一覧が表示されます。 キューに何もなければ、なにも表示されません。もし、何か入っていたら練習のために $ que remove all として、キューの中のコマンドを全て消してしまいましょう。 (キューに並んだコマンドはいつ消されるかわからないので、残しておきたい キューの内容はテキストファイルとしてスクリプトを編集されておく方が 良いでしょう。) $ que add echo test1 と実行すると、echo test1というコマンドがキューに付け加えられます。 これを確認するには、 $ que list としてリストを表示させてください。さらに、 $ que add echo test2 $ que add echo test3 $ que add echo test4 と加えていけば、リストにコマンドが追加されていく様子がわかるでしょう。 $ que listn (最後にnがつきました) と実行してみてください。リストのコマンドの先頭に0から始まる番号が ついています。 0 echo test1 1 echo test2 2 echo test3 3 echo test4 それでは、ここから2番のコマンド「echo test3」を消してみましょう。 $ que remove 2 と実行してください。2番のコマンドを消すことができます。さらに、 「que remove 3-5」などのように範囲を指定して、複数のコマンドを 一度に消すこともできます。 $ que in echo test0 とすると、今度は先頭に「echo test0」というコマンドが挿入されました。また、 $ que pin 3 echo test3 のようにコマンドを挿入する場所を指定することもできます。 テキストファイルのスクリプトをキューに加える方法を見てみましょう。 $ cat test.que echo test5 echo test6 echo test7 という内容をもつtest.queというテキストを作ります。次に、 $ que fadd test.que と実行すると、test.queの内容がキューに付け加わります。 $ que listn 0 echo test0 1 echo test1 2 echo test2 3 echo test3 4 echo test4 5 echo test5 6 echo test6 7 echo test7 このようなキューの編集は、queがACTIVEな状態にあるときでも可能です。
それでは、キューに入ったコマンドを実際に実行させてみましょう。 $ que start とすると、ACTIVEになってコマンドが次々と実行されます。echoが 呼ばれるので、ターミナルに test0 test1 test2 test3 test4 test5 test6 test7 と表示されたでしょうか。ここまで実行すると、キューには何も入っていませんので、 queは待ち(WAITING)の状態になります。ブラウザでステータスを表示させていれば、 黄色い背景にWAITINGと書かれているはずです。この状態で、何かコマンドを キューに加えると即座に実行されます。ただし、queをstartしたターミナルは、 queのプロセスがフォアグラウンドで走っていますので、その後キューを 編集するには、別のターミナルを使ってください。別のターミナルを開いて、 $ que add echo test8 とすれば、さきほどの文字列につづいて、test8と出力されるでしょう。 $ que pause と実行してみましょう。何も起こらないように見えますが、queが PAUSE状態になっています。また、 $ que listn 0 que_pause となっていて、キューの先頭に「que_pause」という特殊な文字列があります。 この場合、que_pauseより先にキューが流れていくことがなく、コマンドの実行は そこで停止します。この状態で、 $ que add echo test9 とコマンドを加えてみても、それが実行されることはありません。 $ que resume と実行すれば、「que_pause」はなくなって、次の「echo test9」から キューが再開されます。 さて、これで一通りの練習が終わりましたので、 $ que finish として、queを終了させてください。NON-ACTIVEな状態となりました。 再び、「que start」でACTIVEな状態となるまでは、リストにコマンドを 加えてもそれが実行されることはありません。
他に、任意の場所にスクリプトの内容を挿入したり(fpin)ということも可能です。 $que と単に打つと、queコマンドのオプションが表示されますので、参考にしてください。
実際にqueを利用してスクリプトによる観測を行う例を考えてみましょう。 以下のような内容の観測を考え、それを「script_KGP061」という名前のファイルに入れておきます。
$ cat script_KGP061 set_observer PROP-ID P0001 tel_point 19:46:06.13 +25:45:22.2 2000.0 exp 14 60 KGP061+00N dither_client 180 180 tel_wait exp 14 60 KGP061+00N dither_client -360 -360 tel_wait exp 14 60 KGP061+00Nこのスクリプトの中身をキューに加えるには、以下のようにque faddを行います。
$ que fadd script_KGP061que listなどを行って、観測内容がキューに加えられたことを確認してください。
$ que listn 0 set_observer PROP-ID P0001 1 tel_point 19:46:06.13 +25:45:22.2 2000.0 2 exp 14 60 KGP061+00N 3 dither_client 180 180 4 tel_wait 5 exp 14 60 KGP061+00N 6 dither_client -360 -360 7 tel_wait 8 exp 14 60 KGP061+00N 9 echo KISOGP_finished_KGP061+00Nこのうち、0行目はFITSヘッダに入れる課題番号をP0001に設定するためのものです。 PROP-IDがすでにP0001に設定されていれば必要ありませんが、 スクリプトにこのように書いておけば課題番号を設定し忘れるのを防ぐことができます。 特に、スクリプトを他の観測者に渡して依頼するような場合は便利です。 この簡素クレイでは、tel_pointで望遠鏡のポインティングを行ってから、 expコマンドによる露光とdither_clientコマンドによる望遠鏡のオフセットを繰り返しています。 dither_clientは望遠鏡が停止する前にプロンプトを返すので、望遠鏡が動いている途中に expコマンドが始まらないようにtel_waitコマンドを間にはさんでいます。 que startでキューを開始させれば、上から順番にコマンドが実行されます。
queシステムについて質問などがありましたら、松永( matsunaga (at) ioa.s.u-tokyo.ac.jp )までご連絡ください。
トラブルの例:
復帰方法(エラーが起こり続ける時は):
トラブルの例:
expなどからshutterを始めたところで、シャッターの動作不良が起こり expコマンドが停止する。
復帰方法:
トラブルの例:
mk_exp_log: get_det_tmp failed !
のように表示されたり、FITSにうまく検出器の温度が入っていない場合は、温度モニターが動いていない可能性が高いです。
復帰方法:
トラブルの例:
動作の途中でアームがストップする。
復帰方法: