2.ファイバー・バンドル
樽沢・征矢野両氏により、望遠鏡の筒先に4分岐ファイバー・バンドル及びハロゲン光源が設置された(図)。
筒先からスクリーンまでの距離が短いため、ファイバー端をそのまま筒先に付けたのでは、スクリーン上の照度分布が
一様にならない。そこで4つのファイバー端には2枚の拡散板をつけ、スクリーン上の照度が一様になるようにした(図)。
3.測定
測定はこれまで行われてきたドーム・フラットとファイバー・フラットについて、
BVRIのデータを取得した。測定パラメータは以下の通り。
・ドーム・フラット
| フィルターTD> | NDフィルター | 露出時間 | 平均シグナルレベル | 取得枚数 | TR>
| B TD> | 1.4 | 60 | 13700 | 3 | TR>
| V TD> | 3.0 | 10 | 13400 | 1 | TR>
| R TD> | 3.0 | 5 | 14700 | 3 | TR>
| I TD> | 3.0 | 20 | 13200 | 3 | TR>
・ファイバー・フラット
| フィルターTD> | 光源目盛 | 露出時間 | 平均シグナルレベル | 取得枚数 | TR>
| B TD> | 6 | 200 | 11700 | 3 | TR>
| V TD> | 6 | 30 | 13700 | 3 | TR>
| R TD> | 6 | 8 | 14400 | 3 | TR>
| I TD> | 6 | 180 | 12200 | 3 | TR>
ドームフラット、ファイバーフラットとも光源はハロゲン・ランプなので、放射 スペクトルはほぼ同じものと考えられるが、実際測定してみると、ファイバーフラット の光源はドームフラットのものに比べると、B, Iバンドで暗いことがわかる。 ファイバー・フラットの光源は光量調節の目盛がついており、最大9目盛まで 光量を調節できるが、光量を変化させると色温度も変わるので、注意が 必要である。
3. 解析
取得したデータはバイアスを引いた後、各方式・各バンド毎に重ねあわせ(imcombine)を
行う。重ね合わせのパラメータを示しておく。
・combine=median
・reject=sigclip
・hsigma=lsigma=3
・scale=mode
・statsec=[800:1200,800:1200]
4.結果と考察
まず、各方式・各バンドでのフラット画像、(ファイバー・フラット)/(ドーム・フラット)画像、割算画像の対角Profile、割算画像の
コントアを示す。
・Bバンド : 画像,コントア,対角Profile
・Vバンド : 画像,コントア,対角Profile
・Rバンド : 画像,コントア,対角Profile
・Iバンド : 画像,コントア,対角Profile
割算した画像を見ると、局所的なパターンはドームフラット、ファイバーフラットの
いずれでも同じであることがわかる。
対角Profileの局所的なバラツキ(σ〜0.003)は、入射シグナル10000ADUとした
場合に予想されるバラツキ(σ〜0.003)と一致しているので、局所的なパターンの
違いはランダム誤差以下と言える。
一方、コントア・マップおよび対角Profileから、2つのフラットに大局的な
違いがあることがわかる。
ファイバー・フラットはドーム・フラットに比べ、画像左側が明るく、画像右側が
暗い。この傾向はBVRIの各バンドに共通である。ただし、波長が長くなるに
したがって、傾向は緩やかになる。
対角Profileから求めた2つのフラットの大局パターンの(対角間の)差は
| バンド | 大局パターンの差 |
| B | 1.3% |
| V | 0.7% |
| R | 0.8% |
| I | 0.8% |
| フィルター | 観測日 | 露出時間 | 枚数 | 平均シグナル |
| B | 1998.4.4 | 300sec | 6 | |
| V | 1998.4.4 | 300sec | 6 | |
| R | 1998.4.4 | 60sec | 6 | |
| I | 1998.3.7 | 300sec | 3 |
ここで時間切れ.......