山室設計案その1。
ANIR可視カメラの光学系検討が遅れましてすみません。
ようやく着手しまして、最初の叩き台案を二つ作りましたので、
図を添付します。
[案1]
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案1-光路図 |
案1-スポット(on_focus) |
案1-スポット(defocus_0.3) |
- 昨年度に検討した市販レンズ+補正レンズと同じ方式で
ただし F〜7.5 として、□7' を □14.8mm に結像するようにした系。
光路図中のメニスカスがカスタムの補正レンズで、
またカメラレンズを昨年より短焦点のものに交換してある。
スポットダイアグラムは 100μm を表す矩形内にプロットし、
縦に視野を、横に波長を並べてある。
on_focus の図を見ると、視野の内側かつ λ=450〜750nm は
比較的良好な像を結ぶが、視野の端やλ〜900nm は肥大している。
ただし、λ〜900nm の肥大は色収差によるピンぼけなので、
長波長側用のフィルターを用いて撮像するときなどには
0.3mm だけピントをずらすことによって(defocus_0.3の図)
この波長域にピントを合わせることは可能。
[案2]
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案2-光路図 |
案2-スポット |
- 案1 のうち、カメラレンズを市販品ではなくカスタムなものに
交換して最適化した系。
視野端は若干悪いが、その他は全波長に渡ってほぼ 30μm以下に
収まっており、RMS では 2pix もしくはそれ以内にほぼ集光している。
お聞きしている予算を考えると、
案1 が該当しますが、収差がやや大きくなってしまいます。
案2 は収差は要求仕様をほぼ満たせますが、カスタムで
やや高価なレンズを使うので、高価になってしまうと
思います。
いずれの案で進めていくのが良いか(予算の都合から案1 かと思いますが)
念のためにご確認いただいて、ご連絡ください。
その案をベースに、1kx1k @ 24μm の CCD とのマッチングなど、
詳細を詰めたいと思います。
一辺100um, F/7.5なので、実スケールでは
100/18.5*0.308*12/7.5=2.66
と2.7"程度に相当。
案2だとほぼ全面にわたってairy disk 以下の結像性能が期待できるのか…
魅力的だが…
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