可視チャンネルデザインその1

(2008/6/13)

山室設計案その1。

ANIR可視カメラの光学系検討が遅れましてすみません。
ようやく着手しまして、最初の叩き台案を二つ作りましたので、
図を添付します。

[案1]
案1-光路図 案1-スポット(on_focus) 案1-スポット(defocus_0.3)
 - 昨年度に検討した市販レンズ+補正レンズと同じ方式で   ただし F〜7.5 として、□7' を □14.8mm に結像するようにした系。   光路図中のメニスカスがカスタムの補正レンズで、   またカメラレンズを昨年より短焦点のものに交換してある。   スポットダイアグラムは 100μm を表す矩形内にプロットし、   縦に視野を、横に波長を並べてある。   on_focus の図を見ると、視野の内側かつ λ=450〜750nm は   比較的良好な像を結ぶが、視野の端やλ〜900nm は肥大している。   ただし、λ〜900nm の肥大は色収差によるピンぼけなので、   長波長側用のフィルターを用いて撮像するときなどには   0.3mm だけピントをずらすことによって(defocus_0.3の図)   この波長域にピントを合わせることは可能。 [案2]
案2-光路図 案2-スポット
 - 案1 のうち、カメラレンズを市販品ではなくカスタムなものに   交換して最適化した系。   視野端は若干悪いが、その他は全波長に渡ってほぼ 30μm以下に   収まっており、RMS では 2pix もしくはそれ以内にほぼ集光している。 お聞きしている予算を考えると、 案1 が該当しますが、収差がやや大きくなってしまいます。 案2 は収差は要求仕様をほぼ満たせますが、カスタムで やや高価なレンズを使うので、高価になってしまうと 思います。 いずれの案で進めていくのが良いか(予算の都合から案1 かと思いますが) 念のためにご確認いただいて、ご連絡ください。 その案をベースに、1kx1k @ 24μm の CCD とのマッチングなど、 詳細を詰めたいと思います。
一辺100um, F/7.5なので、実スケールでは
  100/18.5*0.308*12/7.5=2.66
と2.7"程度に相当。

案2だとほぼ全面にわたってairy disk 以下の結像性能が期待できるのか… 魅力的だが…