ANIRフィルター透過率試験(16)

(2008/9/1 :本原、利川)

  • Paγ
    田中さんのストックにあったもの。
    これも貼合せのフィルターらしく、金属枠に収納されていた。随分古いもののようだ。
    ホルダーの下側から
    0.2mm シムリング
    フィルタ
    0.2mm シムリング
    0.2mm シムリング
    0.1mm シムリング
    の順で格納された。

    • (1)全波長帯の透過率
      0.6 - 3.0umでの透過率。黒実線が 77K, 赤破線が 常温 である。

    • (2)バンドパス性能
      • ピーク透過率は50%程度とあまりよくない。
      • バンドパスはまたもや少しずれている。
      • 使用想定温度が実は液体窒素温度よりも低い?
      • あるいはもしや、測定温度はそんなに低くまで行っていないのだろうか?
        一度長時間の低温測定をした方がいい気がするが、いかんせん一回の窒素充填で せいぜい2時間程度しか持たないのでどうすべきか…
      (下) バンドパス性能。黒線が77K、赤線が常温。破線は、デフォルトの位置から フィルターを数ミリずらしたときの値。赤線がPaγの波長
      (上) 破線:5600mでの大気の透過率と、実線:そこでこのフィルタを用いた場合のeffectiveなバンドパス特性。