ANIRフィルター透過率試験(14)

(2008/8/26 :利川)

  • Brγ(1995年)
    田中さんのストックにあったもの。これにも「実はBrγ」と書かれているが…

    ホルダーの下側から
    0.5mm シムリング
    0.5mm シムリング
    フィルタ(青い面が下)
    0.2mm シムリング
    0.2mm シムリング
    0.2mm シムリング
    0.2mm シムリング
    0.2mm シムリング
    カプトンテープを巻いた0.2mm シムリング
    0.1mm シムリング
    0.1mm シムリング
    の順で格納された。

    • (1)全波長帯の透過率
      0.6 - 3.0umでの透過率。黒実線が 77K, 赤破線が 常温 である。

    • (2)バンドパス性能
      • 温度による波長シフトが5nmくらいある
      • ピーク透過率は75%超と悪くない
      • が、やはりバンドパスがBrγにあっていない。昨日のものよりはましだが…実効 的には50%超の透過率はあるだろうが、速度による依存性が大きすぎてちょっと使い物になりそうもない。
      • 現在の測定温度はおそらく液体窒素温度より高い77K-100Kのあいだくらいだろうと予想されるが、これが50Kに なっても劇的には変わらないと思われる。
      (下) バンドパス性能。黒線が77K、赤線が常温。破線は、デフォルトの位置から フィルターを数ミリずらしたときの値。赤線がBrγの波長
      (上) 破線:5600mでの大気の透過率と、実線:そこでこのフィルタを用いた場合のeffectiveなバンドパス特性。