ANIRフィルター透過率試験(8)
(2008/8/12 : 三谷、利川、内一)
Paα(10nm) : 77Kおよび常温の再測定
2008年7月に納品されたPaαフィルター(10nm幅)
2セット納品されたうちの、92760701-002-No1 を測定した。 フィルターは、以下の順序でホルダーに格納して測定を行った。
ホルダーの下側から
ID 92760701-002-No1
0.1mm シムリング
BPF
0.2mm シムリング
SPF
0.2mm シムリング
LPF
0.2mm シムリング
0.5mm シムリング
0.1mm シムリング
の順で格納された。
なお、測定光源はホルダーの上側(上表でいうと下側のフィルター)から入射する
また、多層膜コート面が入射側に来るように配置されている。
これは、BPFの膜面ができるだけ早く冷えるようにするためである。
(実験ノートメモ/2008/8/13) 取外しの時に指紋が付いているのに気づいた! 取外しの時ネジをフィルター上に落としてしまった。 見たところ傷は付いていない
(1)全波長帯の透過率
0.6 - 3.0umでの透過率。黒実線が 77K, 赤破線が 常温 である。
(2)バンドパス性能
温度による波長シフトはほとんどない。
ピーク透過率は90%近くとなった。
(下) ID 92760701-002-No1のバンドパス性能。黒線が77K、赤線が常温。破線は、デフォルトの位置から フィルターを数ミリずらしたときの値。
(上) 破線:5600mでの大気の透過率と、実線:そこでこのフィルタを用いた場合のeffectiveなバンドパス特性。