ANIRフィルター透過率試験(7)

(2008/8/11 : 三谷、利川、内一)

  • Paα(5nm) : 77Kおよび常温の再測定
    2008年7月に納品されたPaαフィルター(5nm幅)

    2セット納品されたうちの、92760701-001-No1を測定した。 フィルターは、以下の順序でホルダーに格納して測定を行った。
    ホルダーの下側から
    ID 92760701-001-No1
    0.1mm シムリング
    BPF
    0.2mm シムリング
    SPF
    0.2mm シムリング
    LPF
    0.2mm シムリング
    0.5mm シムリング
    の順で格納された。
    なお、測定光源はホルダーの上側(上表でいうと下側のフィルター)から入射する
    また、多層膜コート面が入射側に来るように配置されている。
    これは、BPFの膜面ができるだけ早く冷えるようにするためである。
    • (1)全波長帯の透過率
      0.6 - 3.0umでの透過率。黒実線が 77K, 赤破線が 常温 である。

    • (2)バンドパス性能
      • 中心波長の場所によるずれはやはり大きい。
      • 温度による波長シフトはほとんどない。
      • ピーク透過率は80%超となった。
      (下) ID 92760701-001-No1のバンドパス性能。黒線が77K、赤線が常温。破線は、デフォルトの位置から フィルターを数ミリずらしたときの値。
      (上) 破線:5600mでの大気の透過率と、実線:そこでこのフィルタを用いた場合のeffectiveなバンドパス特性。