- Paα(2008/3) : 常温
常温で、2008年3月に納品されたPaαフィルターの測定を行う。
フィルターは3枚にわかれており、スペーサーを間に挟んでそれらを冷却試験用ホルダに
格納しての測定である。
なお、2セット納品されており、いずれについても測定を行った。
シリアルIDは 25167301-0001 と 25167301-0002 である。
 |
フィルタをインストールしているところ。 |
フィルターは、以下の順序でホルダーに格納して測定を行った。
ホルダーの下側から
ID 25167301-0001 | ID 25167301-0002 |
0.1mm シムリング | 0.1mm シムリング |
SPF | SPF |
0.2mm シムリング | 0.2mm シムリング |
LPF | LPF |
0.2mm シムリング | 0.2mm シムリング |
BPF | BPF |
0.5mm シムリング | 0.5mm シムリング |
| 0.2mm シムリング |
の順で格納された。
- (1)全波長帯の透過率
波長はほぼ指定した値になっている。全体としてブロッキングが悪いように見えるが(3桁)、
UV3100の測定レンジの信頼性がそもそもそれ以上なさそう。
日本真空での測定では5桁行っているので、そちらを信用することにする。
 |
0.6 - 3.0umでの透過率。黒実線が ID 25167301-0001, 赤破線が ID 25167301-0002 である。 |
- (2-1)ID 25167301-0001のバンドパス性能
水色線が一本ずいぶんと乱れているが、ホルダの設置角度などに問題があった可能性が高い。
 |
(下) ID 25167301-0001のバンドパス性能。実線が、ホルダの下側から測定光が入射するように設置した場合、破線がホルダの上側からの場合。黒および赤線が
上下がデフォルトの置き方、水色線は上下逆に設置した場合。 それぞれの色での違いは、測定光が少しづつ違う場所に当るように置き方の違い。また、測定光の
光束は2mm x 16mm あるが、置き方によってはホルダによって蹴られている場合もあるために、透過率の絶対値としてはあまり信用してはいけない。
なお、黒線は一番蹴られが少ないと思われる。
(上) 破線:5600mでの大気の透過率と、実線:そこでこのフィルタを用いた場合のeffectiveなバンドパス特性。 |
- (2-2)ID 25167301-0002のバンドパス性能
 |
ID 25167301-0002のバンドパス性能。 |
|