電波ポインティング自動測定の整約

sgrを利用した「森野式自動観測」が前提である。
  1. 実行は、mhzの/home/morino/971204/991223で行なう。
  2. 以下のコマンドで、sgrにあるモニターファイルから3天体のログだけを 切りだす。モニターファイルとは、 sgr:/home/morino/ara/t970514/vst2logという名前がデフォルトである。 ただし、ポインティング測定の観測と認識される記述が、各天体当たり1連しか ないことを仮定しているので、複数の測定が混在している場合は、 整約したい部分だけをテキストエディタなどで切り出しておく必要がある。 ここでは、切り取った後のファイルがvst2logだったとして例を示す。
    cat vst2log | extract1333 > radiopt.t
    cat vst2log | extractkla >> radiopt.t
    cat vst2log | extractw3 >> radiopt.t
    
  3. コマンドでopthoseiAにより、電波関連ポインティング補正値を求める。 この場合、電波ポインティング観測時に使用した光学的器差パラメータ A1,A2,A3,B1,B2,B3が、最新の光学ポインティング測定の結果を 未だ反映しておらず、今後の観測時に使用するパラメータと異なる場合には 光学ポインティングの整約結果のファイル(pfitの標準エラー出力)の名前を 与える必要がある。ここでは、kisadiff.pfitとして例を示す。
    cat radiopt.t | opthoseiA kisadiff.pfit > radiopt.hoseigo
    
    最終観測時の光学的器差パラメータに既に補正してから電波ポインティング測定 をしている場合は、kisadiff.pfitの代わりにzeroを指定すればよい。
  4. 上記ファイルより、CDFパラメータを求める。結果は標準出力に表示される。 保存、再利用などをしたい場合は、リダイレクションやパイプを利用する。
    fitCDFalpdel radiopt.hoseigo noweight
    
  5. europaのa:\tele\dev\kisa.datのC,D,Fパラメータに得られた値を加える。 このとき、revisekisaコマンドを用いると自動的に補正後の器差ファイルを 得ることができる。
    revisekisa old_kisa.dat kisadiff.pfit fitCDF.txt new_kisa.dat
    
    ここで、old_kisa.datは測定観測時に使用した器差ファイル、 kisadiff.pfitは、光学ポインティング観測を整約して得られたファイル (デフォルトでは、標準出力に出る)、 fitCDF.txtは、電波ポインティング観測を整約して得られたファイル (上記の手順でデフォルトでは標準出力に出る)、 new_kisa.datは、今後使用すべき器差ファイル。 ここで出来上がるファイルはUNIXの改行コードなので、 DOSで使うときは、u2dosなどで改行コードを変更しておくこと。
    なお、kisadiff.pfitとfitCDF.txtのファイル名としてzeroを 与えると、対応するパラメータの差分を0としてファイルを作成する。