電波ポインティング自動測定の整約

last update 2006/12/06 Handa

obs@sctでnorth3による自動測定の結果を用いる。
  1. 観測測定を実行すると、cyg:/obsdata/log/に3天体別のログファイル、 log.n1333,log.kl,log.w3ができる。
  2. obs@cygで実行する。実行コマンドは~/UltraASTROS.年月日/radpoi/binにある。 観測時と同じバージョンのUltraASTROSを用いるのが望ましい。 ただし、obs@cygではコマンド検索パスに~/UltraASTROS/radpoi/binが含まれている。
  3. 以下のコマンドで、観測ログファイルから必要情報を切りだす。 異なる器差補正ファイルで測定したデータだけ混在しないように注意すること。 % cat log.n1333 log.kl log.w3 | mkradiopt > radiopt.t
  4. ここでできた、radiopt.tの各行は、
    天体ID(0〜2) SCN番号 Az El PA dAz dEl 天体名
    の8カラムからなっている。 gnuplotなどを用いて第6 vs. 7カラムのプロットを行って dAz,dElの変動を見ることなどができる。 異常なものがあれば行頭に#記号をつけることでコメントアウトできる。
  5. コマンドopthoseiAにより、電波関連ポインティング補正値を求める。 電波ポインティング観測時に使用した光学的器差パラメータA1,A2,A3,B1,B2,B3が、 最新の光学ポインティング測定の結果を未だ反映しておらず、 今後の観測時に使用するパラメータと異なる場合には、 A1,A2,A3,B1,B2,B3の差分を与える必要がある。 それには、光学ポインティングの整約結果のファイル名(kisadiff.????????.pfit)を 指定する。差分がすべて0の場合にはファイル名としてzeroを指定してもよい。 ここでは、kisadiff.pfitとして例を示す。
    % cat radiopt.t | opthoseiA kisadiff.pfit > radiopt.hoseigo
    ただし、最終観測時の光学的器差パラメータに既に補正してから 電波ポインティング測定をしている場合は、 kisadiff.pfitの代わりにzeroを指定すればよい。
  6. 上記ファイルより、CDEパラメータを求める。 結果は標準出力に表示されるので、 リダイレクトでファイルfitCDE.txtに保存する。
    % fitCDFalpdel radiopt.hoseigo noweight > fitCDE.txt
  7. sct:UltraASTROS/dev/kisa.datのC,D,Eパラメータに得られた値を加える。 手計算で行うのが、素直である。