AzElエンコーダのリセット方法:天体が導入できない場合の対処法

T.Handa 2006/1/15

エンコーダの狂いを確かめる

  1. moveで、既知の地上目標に向け、ガイド望遠鏡で確認する。 地上目標は、obs@sct:~/UltraASTROS/pos/*.posにある。 これらはmoveコマンドでAzEl値の代わりにファイル名のメイン(.posを抜いたもの) を入力することでそちらに向けることができる。
    昼間用
    chimney.pos西側の煙突の天辺
    hbleft.posヘリオグラフ棟の東端
    hbright.posヘリオグラフ棟の右端
    nro45m.posNRO45m鏡のAzEl交点
    sign.posNRO45m鏡付近にある標識
    trans.pos本館200号室東向き窓(旧トランスミッター位置)
    yatsugatake.pos八ヶ岳の南寄り頂上
    昼夜兼用
    east_lamp.pos東側山腹の街灯
    east_light.pos川上村スキー場(東側)の照明
    lift.pos川上村スキー場(東側)のリフト
    south_lamp.pos南側山腹の街灯
    south_light.pos野辺山スキー場(南側)の街灯
  2. 狂っていた場合、AzElでどの程度狂っているかを試行錯誤して探す。 狂いの単位は1.2度である。
  3. 夜間の場合は、地上街灯か恒星を入れる。 北極星alpumi.scdが便利だが、後述のように北側は不便があるので注意。
  4. 夜間だと曇天、消灯などで狂いがなくてもなにも写らない場合があるので注意。
  5. Azを増やすと導入できる場合はエンコーダ原点値を増加、 逆の場合は減少させる。ズレ角度を1.2度で割った値がAP修正量である。
  6. Elの場合は確認中。

エンコーダのZ相カウンタを修正する

  1. moveコマンドなどで、望遠鏡を概略南側に向ける。 北側だと望遠鏡のAzリミットとの関係が不定となるからである。 なお、Elのみ修正の場合は、この措置は不要。
  2. encinitコマンドを実行する。
  3. Az/Elを個別にリセットできるので、必要な方だけ修正する。
  4. LEDを用いるか確認してくるのでnoと答える。
  5. AP値が表示されるので、先ほど測定したAP修正量を加えた値を入力する。
  6. encinitを終了させる。

エンコーダの狂いを確認する

  1. 最初と同様にして狂いが修正できたか確認する。