ASTROSコマンド手引

ver.1.00 1996/07/24      半田利弘
ver.1.01 1996/11/01      半田利弘
ASTROSで使用可能なコマンドは、PCのa:\obsに納められており、 原則として.exeを駆動する.batを使用する。 現在頻繁に使用すると考えられるコマンドは以下の通りである。

autoobs 
自動観測実行プログラム。 観測者が作成する.obsファイルに従って指定された時刻に自動的に観測を実行し、 観測記録を自動生成する。 引数は1つで、実行させたい.obsファイル名を指定する(.obsは省略すること)。 タスク実行待ちの間に任意のキーを押しておくと、中断選択になるので、 aを入力すると、.obsファイルの実行を中断する。 rを入力すると、元に戻って、観測を継続する。
onoff 
観測実行プログラム。 観測者が作成する.scdファイルに従って、 指定されたモードで電波分光データを取得する。 引数は1で、実行させたい.scdファイル名を指定する(.scdは省略すること)。
opint 
光学ガイド望遠鏡を用いたポインティング測定専用コマンド。 観測者が作成した.scdファイルに従って、天体を追尾する。 .scdファイルのLSR速度の後ろにタブで区切って文字を指定しておくと、 それが天体名として認識され、表示・記録される(観測モードはonに)。 器差パラメータファイルのうち、C1,C2,D1,D2の値を強制的に0として 天体追尾を実行する。 引数は2つ。 1つ目は、実行させたい.scdファイル名(.scdは省略すること)。 2つ目は、ポインティングデータを記録するためのファイル名。 なお、ポインティングデータ記録ファイルは追記されるので、 それまでのデータも保持される。 追尾中に、任意のキーを押すと、AzElオフセット変更モードになる。 ここで、sを入力すると、ポインティングデータがファイルに記録される。 nextを入力すると、.scdファイルの次の行へ進む。 endを入力すると、.scdファイルの実行を中断する。 a:\scd\seizaに星座ごとの.scdファイルがある。
cpint 
電波連続波測定をチャートレコーダを用いて実行するための 専用コマンド。 観測者が作成した.scdファイルに従って、天体を追尾する。 .scdファイルのLSR速度の後ろにタブで区切って文字を指定しておくと、 それが天体名として認識され、表示・記録される(観測モードはonに)。 引数は2つ。 1つ目は、実行させたい.scdファイル名(.scdは省略すること)。 2つ目は、ポインティングデータを記録するためのファイル名。 なお、ポインティングデータ記録ファイルは追記されるので、 それまでのデータも保持される。 また、opintでの記録と区別するために、 radio pointingの文字が記録行ごとに付記される。 追尾中に、空白キーを押すと、追尾AzElオフセット変更モードになる。 ここで、sを入力すると、ポインティングデータがファイルに記録される。 nextを入力すると、.scdファイルの次の行へ進む。 endを入力すると、.scdファイルの実行を中断する。 また、簡易5点スキャン機能を持っている。 追尾中に、gを押すと、5点スキャンのグリッド間隔を変更できる。 矢印キーを押すと、モニターTV上でそちらの方向へ望遠鏡を 1グリッド分だけオフセットをかけられる(このオフセットは記録されない)。 cまたは0を押すと、簡易5点スキャンの中心に戻る。 これを使って、チャート記録を見ながら電波での中心出しができる。 簡易5点スキャンは、中心に対して上下左右4点しか移動できない。 グリッド間隔や追尾AzElオフセット値を変更すると、 簡易5点スキャンの中心に自動的に戻る。
move 
アンテナを指定したAzEl位置に移動させる。引数はなし。
aoscal 
櫛状波発生器による基準信号を用いて分光器の分散特性を 自動的に求め、a:\tele\prm\aos.prfに記録する。引数はなし。
beset 
バックエンドの積分定数を変更する。 引数は1つで、積分したい時間を秒単位で文字sを付加して指定する (例、10sで10秒)。
antcom 
アンテナ駆動モータのドライバとデータ交換する。引数はなし。
betest 
バックエンドの積分生データを取得・記録する。 引数なしだと、表示するだけ。 引数を2つ指定すると、1つ目の引数をprefixとして、 2つ目の引数をファイル通算番号の始点としたファイルに順番に生データを 数字の羅列として記録する(引数が1つだとこれらの情報を聞いてくる)。 prefixとファイル通番のと組み合わせによる上書きに注意。 なお、ファイル通番は3桁以内までしかとれない。