行動報告リストの集積 2002年
2002/8/12-8/14
屋根スイッチ:広野回路バイパス時の正しい接続について確認→マニュアル+電話
ioのeuropa代替準備
connect:C-GPIBのFDとマニュアル
connect.sysのドライバ組み込み(済み)
GPIBカードをeuropaから移動(済み)
拡張カードボックスへの接続カード移動
Ethernetは当面後回し
europa
HDD起動せず→分解して本体を回転させることでなんとか復旧
バックアップを作成(済) ここにlzhで
A:,
B:,
C:,
D:
sctにて代替運用を実施
PIOボード購入、動作テスト(購入済)
ASTROSのLinux版作成
Linuxにてテスト
広野回路
取り外して動作させる方法を確認
デュワー
流量計取付方向・位置とクリアランスチェック
設置場所背面クリアランス=cm
必要に応じて取付位置変更、流量計目盛読用鏡の設置
屋根
氷結防止用テフロンシート貼替(すでにかなり剥がれている)
面積確認、厚さt0.25mm
ケーブル取出口、コーキング剤再充填:9/10完了
UPS:一式リプレース
2002/8/28-8/30
デュワー
ピラニーゲージが動作していない→真空破りの際にチェック
→引き抜いて振ってみる。ネジが入ってしまった可能性あり。それでもダメなら交換する(予備品在庫NROにあり):9/10交換完了
断裂気味の導波管を交換する:9/10完了
磁石位置を調整して磁界の最適化を図る:9/10完了
SSB合わせ治具
SSB位置合わせ治具にエコソーブを貼る
野辺山へ持って行く:9/10移動ずみ
PIOボード
動作時の入出力電圧・電流をチェックする:9/10完了
既に購入済のボードの仕様でよいか確認する:9/10完了
Interface社よりドライバをダウンロードしてsctにインストール
sct上にて動作チェック
2002/9/10-9/12
期間:9月10日〜9月12日
参加者:半田、山本、内藤、平松
1.受信機
1-1.断裂状態の導波管交換→別の部分が新たに断裂したのでつなげ方を変更
真空シール部直結部:90度ねじり→直管をままで使用
直結部より77Kシールド上部:NMA用導波管を細工→90度ねじり仕様を変更して上記部分と直結
以上の仕様変更により、手曲げ加工部を長い導波管だけに集中した
理由:曲げ+ねじれを短区間に集中させないことで力学的弱点を減らす
取り付け時に真空シールド部が根元になるので応力がかかりやすい、その部分は加工せずに使用する
以上により、断裂のおそれが減少した。
NMA用導波管の予備が無くなったので、今後、断裂発生の場合の交換部品がない
1-2.磁石変更
SISに加える磁場用の磁石位置を変更。5mmのCuブロックを挟み、素子からの距離をおくことで磁場を弱めた
ミキサーブロックへの固定はアルミテープにて行った
1-3.性能試験
真空引き(所要2時間弱)・冷凍(所要8時間程度、JT調整2回)した。
I-V特性:microphonicノイズが目立つ
Trx測定:別紙のように結線
EIP周波数76.22GHz(RF=230-1.4GHz相当)
Gunn bias=5.2V,backshort=0.46mm
tripler 入力対向=2.14mm,出力対向(親)=3.435mm,(子)=0.0mm,直交=0.26mm
mixer bias=1.60mV, 60.8uA
測定値
@300K -40dBm,@77K -44dBm→Trx=70K
EIP周波数72.87GHz(RF=220-1.4GHz相当)
Gunn bias=5.2V,backshort=0.99mm
tripler 入力対向=1.83mm,出力対向(親)=3.48mm,(子)=0.0mm,直交=0.26mm
mixer bias=2.11mV, 50uA
測定値
@300K -47dBm,@77K -50dBm→Trx=210K
microphonicノイズが特に220GHz時に目立つ、使用に耐えない
次回対策案:磁石位置固定、bias回路の接地強化
1-4.bias線断線チェック
1-4-1.バイアス電源再現実験
電圧と電流の+同士および−同士をつないで、両者を100Ω抵抗で短絡した基盤を作成
→昨夜の測定時に対応する反応は得られなかった。
※添付資料参照
1-4-2.伝導度チェック
バイアス線の1本ずつと内部のSMAコネクタとの導通をテスターで測定。
1)デュワー内のSMAを切り離しミキサー側を短絡。電圧側(ラベル2)が先行
2)デュワー外付けboxのProtectを外す
3)リード線付専用コネクタを接続
電圧+−、電流+−のいずれも正しく導通(接触測定で10Ω前後)。
4KステージとのアースもOK
※添付資料参照
2.UltraASTROS準備
2-1.DIO仕様チェック(実測)
動作させてDIOボードをテスターで測定
ツイストペア線の信号内容判明
A1-20,B13-20:Telescope→PC(取得線,input)
B1-12:PC→Telescope(指令線,output)
C1-8:Ethernet
C9-10:インターフォン
電圧仕様
司令線:約12V
取得線:約2V
結果詳細は、http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/VST/vst-j/tpc.html参照
2-2.書類調査
ボード名称調査:ボード記載よりAZI-133と判明
Interface社に連絡してボードの仕様書(一部)を入手
入力仕様 DC+12〜+24V(±10%)、6mA/点@12V,12mA/点@24V、2V以下10μA以下でoff
端子-COM間短絡で内部論理1
32点(8点×4ポート)、フォトカプラ絶縁、入力抵抗2.2kΩ以上
出力仕様 DC+12〜+24V、印加電圧<外部供給電源以下、出力飽和電圧1.1V、最大電流+500mA(全点同時onの場合は各点100mA)
内部論理1で出力on
32点(8点×4ポート)、フォトカプラ絶縁、オープンコレクタ出力(ダーリントントランジスタ採用)
次回対応案:Linux用として12-24V仕様のボードPCI2725(現物は野辺山移動ずみ、型番は要確認)の使い方を調べる
3.アンテナ
3-1.ケーブル巻取
天井部へのElドライブ用動力線ほかが通っている穴をコーキング剤で補填
コーキング剤は工場から入手
-------
*シミュレーション結果
1番 2番 3番 4番 非平衡 coarse min coarse near-max
V+ V− I+ I− 灯表示 V A V A
on on on on 消 +0.01mV,+0.03uA +2.00mV,+0.03uA
off on on on 点灯 -1 mV,+3.50uA -1 mV,+3.50uA
on off on on 点灯 +11.2mV,-91.3uA +14.0mV,-88.6uA
on on off on 点灯 -1 mV,+3.50uA -1 mV,+3.50uA
on on on off 点灯 +11.2mV,-91.3uA +14.3mV,-88.5uA
on on on on 消 +0.01mV,+0.03uA +3.00mV,+0.03uA
off off on on 消 +0.05mV, 0.00uA +0.05mV,+13.7uA
off on off on 点灯 -1 mV,+3.50uA -1 mV,+3.50uA
off on on off 消 +0.05mV, 0.00uA +0.05mV,+18.0uA
on on on on 消 +0.01mV,+0.03uA +3.00mV,+0.03uA
on off off on 消 +0.04mV, 0.00uA +0.04mV,+24.0uA
on off on off 点灯 +11.2mV,-91.2uA +15.0mV,-87.9uA
on on off off 消 +0.04mV, 0.00uA +0.04mV,+19.2uA
on on on on 消 +0.01mV,+0.03uA +3.00mV,+0.03uA
off off off on 消 +0.05mV, 0.00uA +0.05mV,+24.4uA
off off on off 消 +0.04mV, 0.00uA +0.04mV,+20.0uA
off on off off 消 +0.04mV, 0.00uA +0.04mV,+16.0uA
on off off off 消 +0.04mV, 0.00uA +0.05mV,+16.2uA
on on on on 消 +0.01mV,+0.03uA +3.00mV,+0.03uA
・coarse near-maxは実際には適当なところまでしか回していない
・電源のフィードバックロックなどがないことを確認するため同じ場合を
繰り返して行っているが、結果は再現している
・+と−とでは同じ反応をするかと予想していたが、実際はそうならなかった。
→シミュレーター回路が正しくない?本文参照
・シミュレータ回路図(Sにdipスイッチ、Rに直流抵抗100Ω程度)
1--S----+---------
3--S----/ |
R
|
2--S-------+------
4--S-------/
・シミュレータ回路の内部短絡がないことは確認済み
*デュア内mixerバイアス線導通検査
コネクタ1 コネクタ2芯 4Kステージ
バイアス線 芯 被覆 芯 被覆
1番端子 ∞ ∞ 12Ω ∞ ∞
2番端子 ∞ 10Ω ∞ 9Ω 10Ω
3番端子 10Ω ∞ ∞ ∞ ∞
4番端子 ∞ 9Ω ∞ 9Ω 9Ω
電源側SMA
電流線被覆 6Ω
電圧線被覆 6Ω
バイアス線の端子は、1=V+、2=V−,3=I+、4=I−
・mixer側はSMA短絡コネクタで保護してテスター(1Ωレンジ)で測定
・mixer電源へつなぐデュワ外部コネクタとmixerの幾何学直上のSMAとの間で測定
・4Kステージは、ステージへの接地線端子で測定
・プラグ引き出しリード線相互短絡がないことは確認済み
-------
2002/9/24
SIS 1.74mV 0.82uA
アテネータ 10・7
ローカル 1.87
トリプラー
0.26
+-------+
| |
ローカル→| | 1.83
| |
+-------+
3.48
0.0
スペアナ center freq. 1.4GHz
RBW 1 MHz
300K 44dBm 77K 45.5dBm
2002/9/24-9/26
期間:9月24日〜9月26日
参加者:半田、内藤、平松
1.受信機
1-1.mixer bias線改修(作業=岩下)
mixer bias線の引き直し
mixer bias線が結線ミス→修正
mixer bias線を磁力線に並行するように移動
mixer bias線のコネクタ部電磁シールド
1-2.性能試験
真空引き・冷凍した。(この作業=岩下)
I-V特性:microphonicノイズはほとんどでない
性能測定
EIP周波数約78?GHz
Gunn bias=?.?V,backshort=?.??mm
tripler 入力対向=1.83mm,出力対向(親)=3.430mm,(子)=0.0mm,直交=0.26mm
mixer bias=1.74mV, 0.82uA
測定値
@300K -44.0dBm,@77K -45.5dBm→Trx=463K
microphonicノイズは出ない
性能測定
EIP周波数約76GHz
Gunn bias=?.?V,backshort=?.??mm
tripler 入力対向=1.83mm,出力対向(親)=3.430mm,(子)=0.0mm,直交=0.26mm
mixer bias=1.49mV, 0.89uA
測定値
@300K -38.5dBm,@77K -40.5dBm→Trx=304K
microphonicノイズは出ない
1-3.磁石固定強化
一旦、温める
SISに加える磁場用の磁石のアルミテープによる固定を強化
1-4.冷凍試験
1-4-1.真空引
真空がすぐに引けてしまう→数十秒でsub-mmTorrへ
オペレーション弁が開いていない!?→分解して確認→オペレーション弁が開かない
予備デュワのオペレーション弁と交換
→通常のペースで引けるようになった
※予備デュワ用のオペレーション弁調達必要
1-4-2.冷凍
開始8時間後で
70Kシールド=90K、4Kステージ=10Kより低下しなくなる。
0時頃冷凍機運転停止、8時で4Kステージ150K→なかなか温まらない
放置して帰京
2.UltraASTROS準備
2-1.GPIB動作確認
gpts1をUltra化
model24Bの初期化成功
NSKドライバの初期化失敗
※内部通信文をチェックするテストプログラム作成、model24Bとの通信テスト
2-2.オートデジタイザ動作チェック
S210+F601の電源投入
Erase,Startすると、cccccc2が表示される
※動作状態はどうおかしいか書類などで調査
3.アンテナ
3-1.着雪防止シート
サイズ測定:1m×2mでOK
販売元web調査:
(株)日近 550-0015大阪市西区南掘江3-15-25 日近ビル2F
http://www.packing.co.jp
TEL 06-6535-0005, FAX 06-6535-0561
oeda@packing.co.jp 大枝一成
AGF-500-6が妥当
剥離紙付きチューコーフロー粘着テープ(中興化成工業 製)
厚さ0.18mm、単価17560円/m
メールにて1m×3mを発注、納品先=野辺山
-------
(以上)
2002/10/2-10/4
参加者:半田、山本、内藤、平松
1.受信機
1-1.冷凍試験
前回、うまく冷えなかったので、念のためスーパーインシュレータを外してみる。
当初よりJTを絞り気味で再冷凍
改善なし(冷凍記録参照のこと):70Kシールドが100K程度、4Kステージが10K程度までしか冷えない
放置して帰京
※住重を呼ぶ?
2.UltraASTROS準備
2-1.europaバックアップ復元
ioのバックアップ作成
europaをio内に再現準備
3.アンテナ
3-1.着雪防止シート
メールにて1m×3mを発注、納品先=野辺山
10月7日先方に発送
-------
冷凍試験記録2002/10/4 (by 平松)
time 4K(K) 70K(K) JT(mm) PHe(MPa) Pump(Torr) Dewer(Torr)
00:45 286 289 4.00 0.01 1.5e-6 0.007
01:40 257.3 238.0 4.00 0.02 6.4e-6 0(振り切れ)
01:45 254.3 233.3 3.54 0.02
06:05 42.6 98.0 3.54 0.15 2.3e-6 0.004
→2.37 →0.01
07:30 11.5 95.3 2.37 0.07 1.3e-6 0.004
最低 9.8
07:40 18.6 93.8
-------
(以上)
2002/10/4
(半田報告)
原因はよくわかりませんが、70Kシールドの温度が100K程度で止まってしまいます。
(このため、4Kステージは10-20Kの間で安定しません。)
別系統の温度計(レイクショア社)でもほぼ同じ温度になるため、温度計の故障でも無いようです。
考えられる可能性とチェックによる結果は以下の通り
1)増設したインシュレータが動いて300Kと70Kとで熱接触してしまった。
結論:否定的
理由:(1-1)厳重にテープ貼りし直したり、外してみたが、改善せず。
(1-2)温めるとき、むしろ従来より時間がかかる
(10/3では、4Kステージが20Kから280Kまでに23時間要したが、
冷えていたときはせいぜい10時間程度しか要しなかった)
2)バイアス線配線修理によって熱接触が大きくなった
結論:否定的
理由:(2-1)上記(1-2)と同じ
(2-2)岩下さんが冷やしたときにはうまく冷えた
3)冷凍手順が悪い
結論:否定的
理由:(3-1)JT弁をどのように操作しても、これまでは70Kステージは70K程度まで冷えていた
(3-2)JT弁を明け気味で冷やしても、過去実績の5mm程度で冷やしても、return圧0.05MPa程度で
冷やしても同じ状況になる
4)圧縮機の不調
結論:懐疑的
理由:(4-1)直前まで問題なく動いていた。ここまで急変することはありうるのか?
5)真空弁の異常
結論:ほとんど否定的
理由:(5-1)ピラニー計によるデュワ内圧も1mTorr以下になる。
(5-2)リーク弁解放時にそれらしい音がする
(5-3)上記(1-2)と同じ
(5-4)交換した真空弁は同型
(5-5)オペレーション弁と70Kシールドとは遠く隔たっている
というわけで、理由が思い当たりません。
う〜む、困った。
なにかチェックすべき点がありますでしょうか?
(岩下回答2002/10/4)
干渉計のF号機の冷凍機もまったく冷えなくなり、原因はJ-T回路系の熱交換器のひ
とつでヘリウムのリーク(真空容器内部には漏れない)が原因らしいということに
なっています。
(岩下報告2002/10/12)
本日、住友重機械に見ていただいた結果、現在温度計で4.7Kまで冷えていま
す。ただ100Kシールド板の温度は132Kと高めでした。作業としては、He置換、
GM部分の清掃、真空引き用バルブの修理です。
(住友重機械森田2002/10/12)
野辺山天文台の冷凍機について10/11出向し,GM冷凍機の分解
点検及び冷却試験を実施しました。本件天文台の岩下さんに立ち会って
頂いています。
GM冷凍機については運転時間が不明ですが特に異常は見つけられて
いません。部品交換としてはバルブ本体が,摩耗としては正常と思わ
れますが交換しています。
異常が敢えてあるとすれば1段ディスプレーサのスリッパシールのシール面が少し
不均一な所がありましたが,そのまま再使用しています。
冷却運転は約9時間程でほぼ最低温度まで到達しており、1段シールド板
温度132.4K,2段温度温度(4Kステージ?)は4.8Kとなっています。
冷凍機の運転状況は特に異常はなかったです。JTの圧力計はほぼゼロです。
この結果から1段シールド板温度が非常に高いですが,4Kステージの温度は
冷えていますので,センサー部の入熱や測定場所の影響等があるのではと思います。
今回4Kステージの温度が前回より冷えたといっていいのか良くわかりませんが
現状では正常ではないかと思われます。
2002/10/16-10/17
参加者:内藤
・スーパーインシュレータ取り付け
今までのものをテープで補修して取り付けました。
300Kシールドと接触が少ないようなるべくしっかり固定したつもりです。
次回取り外す際には、作り直しが必要かと思います。
銀紙の余りはIBにありました。
・冷凍テスト経過
16日23時頃から冷却を始め、翌朝7時で45Kまで下がっていました。
JT開量を絞り、8時30過ぎには8Kを切りましたが、9時頃に20Kまで
上昇していました。この後、温度の下がり具合を見ながら適宜
調節して、11時45分には4.3Kまで冷却しました。
その後安定性を見たいため放置したところ、13時に34Kまで
上昇していました。JTの絞り過ぎに見えた(圧力が0を切っていた)ので
少し開けようとしましたが、以下に別記する支障で調整できず
14時頃には50K近くまで上昇。
夕方から、60K前後から再び冷却したところ、19時の下山直前で
6.7Kまで冷えており、その後岩下さんのメールにあったように無事
冷えたようです。
・70Kシールドの温度上昇について
70Kシールドと呼んでいる壁面の温度が高い状態は最近報告されている通り。
2回の冷却で、ともに128K程度(4Kステージが20Kを切るくらい)でバウンドし、
最終的には130Kを少し上回る温度に安定しました(住重の試験と整合性あり)。
この状態で、中は冷えています。
・JT弁の異常
一旦4Kから温度が上昇した後、JT弁を開こうとしましたが、膨張による
噛み込みのせいか(?)戻らなくなっていました。
これは力ずくで(他に処置の仕様がないので)回復しました。
しかし、マイクロメーターヘッド(目盛を回すノブ)が緩んで取れてしまって
固定しなおしてあるので、零点がずれています。そのため、現在のJTの
目盛は以前の読みとそのまま比べられなくなっていますのでご注意下さい。
# 次回作業で閉め込んだところの零点を合わせておくといいでしょう。
2002/10/22-10/26
(岩下2002/10/22 18:27)
冷凍機は、現在4Kステージの温度が4.6から6.7Kをかなりの長周期で行った
りきたりしているようです。70Kシールドの温度も145K台と高くなっています。
引き続き様子を見ていますが、きちんとデータを取っている時間が作れないの状況
ですのでこの程度でご勘弁ください。
また、スーパーインシュレーションをNROでも購入しました。あとこれを縫い合わせ
るためにミシンも購入予定です。
(岩下2002/10/26 10:34)
温度が、40K台になって再度冷却していましたが、70Kシールド板の温度が140K
後半から150K台まで上昇。4Kステージは15K台まで。
状況が改善しないので、週末を使いいったん受信機を暖めることにしました。昇温
後、流量計、真空度のチェック(リークディテクターを用いる)を行って、もう一度
冷却に挑戦する。このときに、できれば各、ステージの温度データを取って住重に突
きつけるのがよいと思います。
2002/11/26-12/3
2002/11/26 VST RX cooling test
============================================================
Date JST T1[K] T5[K] Vacuum[Torr] JT[mm]
11/26
12:55 296.3 296.5 2.3(-3) 5.11
13:25 283.5 275.9 2.6(-5)
16:30 128.4 79.8 2.7(-6)
38 126.6 79.3 2.37
18:58 84.0 27.3 1.3(-6) 1.29
19:10 82.4 10.0 1.2(-6) 1.19
15 81.6 7.3 1.00
18 81.0 5.0
20 80.7 4.7
21 80.5 4.8
23 80.0 4.6 0.93
25 79.6 4.7
26 79.4 4.3 0.84
---- ここまで半田記録 以下安定度確認のため運転継続 ----
20:37 68.2 4.3 1.1(-6)
21:43 66.1 4.3 1.0(-6)
11/27
10:00 65.6 4.3 7.2(-7)
14:35 65.8 4.3 7.7(-7)
18:35 65.5 4.2 6.1(-7)
22:50 65.4 4.3 5.8(-7)
11/28
10:05 66.6 4.2 5.8(-7)
22:30 66.5 4.2 5.8(-7)
11/29
0:25 66.4 4.2 4.8(-7)
9:50 66.2 4.2 5.2(-7)
============================================================
Test and check in addition
・SIS mixer I-V curve
・Y-factor
(Just vertical placement)
Hot & Cold
11/30
Y-factor=2.5dB 程度(TRX=200K)
12/1
2002/12/4-5
第8回作業のまとめです。
期間:12月4日〜12月5日
参加者:半田、平松、(岩下)
1.受信機
1.I-V特性
オシロの写真はここを見てください
LOを入れずに測定したグラフのパラメータです。
測定点の位置はこの図を見てください
測定点 特性曲線上の点 端子V,端子I 実V,実I
0 超伝導tip点 (-109.4mV, 0mV)
1 トンネル効果開始点(125.0mV,500mV)(2.144mV, 50.0uA)
2 常抵抗開始点 (151.6mV,1781mV)(2.610mV,178.1uA)
3 常抵抗直線上 (207.8mV,2188mV)(3.172mV,218.8uA)
抵抗値 0−2間=14.6Ω
2−3間=13.8Ω
0−1間=42.9Ω
冷凍機状況
2002/12/5 12:00
70Kシールド=66.4K、4Kステージ=3.7K
JT=0.84mm(11/26 19:30より固定)、return圧=-0.05MPa、真空度(@Pomp)5.2e-7Torr
*return圧が負なのは気になるところだが、ちゃんと冷えてはいるので無視しています。
11/26 19:00の時点では4.3K、+0.05MPa程度、11/28では終日4.2Kでした。
外気温=+6℃、IB室温=23℃、晴のち曇
これからわかること(岩下さん指摘)
磁場は若干強すぎるかも(曲線の変曲点の角が甘くなっている)
0−1間の抵抗値については、素子によって異なるのでなんとも言えない。
1-2.性能測定
triplerバイアス電源を発見して回収(「東大天文センター」のラベルを貼った)。内蔵電池交換
LO 入力が十分に見られるので、triplerは外部バイアスなしで動作する=self-biasで動作(岩下談)
12CO(2-1) USB設定でTrx=150K、13CO(2-1) LSB設定でTrx=150K
標準的調整法を模索。今回は詳細資料の手順で実施
IFアンプのサチりに注意。
1-3. 真空度確認
オペレーション弁を閉じ、真空ポンプを停止した。
真空ゲージは、真空側振り切れ位置、停止時直前のポンプ側真空計読み4.7e-7Torr
2.UltraASTROS準備
2-1.europaバックアップ復元
ioとなっていたPC9801を初期化
バックアップを取っていたeuropaの全ドライブ(A,B,C,D)を再現
NFSは動作を確認
3.アンテナ
3-1.着雪防止シート
取り付け完了
----------RX性能測定詳細資料
2002/12/5 17:20
デュワ 77Kステージ66.9K、4Kステージ3.5K、4.7e-7Torr、JT=0.84mm固定
return圧 -0.05MPa(負圧)、室温23℃、外気+4℃、晴れ
スペアナ center_freq=1.400GHz、RF幅(RBW)=1MHz、Video幅(VBW)=300Hz
縦軸=1dB/div、横軸=時間
測定1
Gunn freq=76.20GHz, backshort=0.465mm、bias=5.2V
tripler self-bias、入力対向1.37mm、出力対向1.33mm+(子)0.00mm、バイアス対向0.26mm←調整せず
IF att 30dB+1dB
SISバイアス V=0.91mV、I=55.0uA
LO att 1.06mm
noise floor:-40dBm、300K入力時:-28dBm、77K入力時:-31dBm→Trx=150K
測定2
Gunn freq=76.23GHz, backshort=0.468mm、bias=5.2V
tripler self-bias、入力対向1.37mm、出力対向1.33mm+(子)0.00mm、バイアス対向0.26mm←調整せず
IF att 30dB+1dB、30dB+3dB
SISバイアス V=1.06mV、I=87.2uA
LO att 1.25mm
300K入力時:-29dBm、77K入力時:-31dBm→Trx=300K (IF att 30+3dB)
300K入力時:-27.1dBm、77K入力時:-29.3dBm→Trx=360K (IF att 30+1dB)
測定3
Gunn freq=76.23GHz, backshort=0.468mm、bias=5.2V
tripler self-bias、入力対向1.37mm、出力対向1.33mm+(子)0.00mm、バイアス対向0.26mm←調整せず
IF att 30dB+1dB
SISバイアス V=0.82mV、I=65.3uA
LO att 1.10mm
300K入力時:-28dBm、77K入力時:-31.2dBm→Trx=130K
測定4
Gunn freq=73.8GHz, backshort=0.855mm、bias=5.4V
tripler self-bias、入力対向1.37mm、出力対向1.33mm+(子)0.00mm、バイアス対向0.26mm←調整せず
IF att 30dB+1dB、30dB+7dB
SISバイアス V=0.73mV、I=39.5uA
LO att 記録忘れ
noise floor=-39dBm、300K入力時:-32dBm、77K入力時:-34.6dBm→Trx=200K(30+1dB)
noise floor=-44.5dBm、300K入力時:-37.5dBm、77K入力時:-40.2dBm→Trx=200K(30+7dB)
測定5
Gunn freq=73.8GHz, backshort=0.855mm、bias=5.4V
tripler self-bias、入力対向1.37mm、出力対向1.33mm+(子)0.00mm、バイアス対向0.26mm←調整せず
IF att 30dB+7dB
SISバイアス V=0.75mV、I=39.9uA
LO att 1.51mm
noise floor=-44.5dBm、300K入力時:-37.6dBm、77K入力時:-40.6dBm→Trx=150K
*測定法(推奨ではない)
300Kは自然入射、77Kはエコソーブでテンプラ。noise floorはLO attを絞り込み(0mm)
Y factorはスペアナ管面読み。ref levelは、だいたい、上から2-3dBが300Kレベルの位置
手順:(1)LOをちょっと入れる
(2)I-Vを見て、常抵抗状態直下の電圧でのステップの中央付近にSISバイアスを調整
(3)SISバイアスを調整し300Kレベルを最大化
(4)LO attを調整し300Kレベルを最大化
(5)再度(3),(4)を行い、収束させる。
留意事項
IFアンプがサチってしまう可能性があるので、適宜IF attを絞ること。
noise floorと300Kとで10dB以上ないと、この可能性大。
確実には、IF attを絞ってもTrxが大差ないことで確認。
スペアナの強度精度が不十分なので、スペアナ読みによるY factorは目安にしかならない。
調整手順がこれでよいかは未確認
(以上)
2002/12/17-19
皆様、岩下様
半田利弘です
第9回作業のまとめです。
期間:12月17日〜12月19日
参加者:半田、内藤、平松、(岩下)
1.受信機
1-1. 冷凍試験
IBにて、CP交換の上、再度冷凍試験を実施。
ruturn圧が負にならないようにJTを調節した。
ただし、それでは6K以下に下がらないことが判明した。
JT=0.84mm(-0.05MPa程度?)で30分放置し、4.2KとなったところでJT=0.94mmまで開いた。
1-2.受信機移動
移動前
真空ポンプを外した際に、真空が破れて大気圧となる。オペレーション弁の動作がおかしい?
→確認の必要あり
運搬
移動トラクタ、ドーリ、昇降台付き台車、渡り板などを使用してVST1受信機室に搭載
He配管接続
CP側取り付けの後、接続。return側が先。return圧ゲージ取付角度調整
→ゲージ読み用の鏡を調達しておくこと。
概略位置合わせ
アルミテープによるマーキングに合わせて概略位置合わせ
機器持込
一部の機器を持込。
日通機電源、EIP、Gunnバイアス電源、Mixer電源
温度計表示部、ピラニゲージ表示部
1-3. コンプレッサー移動
カバー取り外し
He配管、配線取り外し
UNIC(ELF車搭載のもの)により吊り上げ、運搬
He配管接続、配線接続
2.SSBフィルタ位置合わせ治具
全塞、半塞リング作成。これにて完成。
3.次回目標
return圧ゲージ読取用ミラー取付、冷凍機配電盤調達・取付
真空ポンプ搬入・真空引き
受信機外付け機器接続、受信機性能確認
SSBフィルタ搬入・概略位置合わせ
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冷凍試験記録2002/12/17-12/18
設置:垂直位置、ピラニゲージは真空側振切
CPはVST1用を使用
date time 4K(K) 70K(K) P_return JT(mm) P_pump(Torr) T_out(C) T_room(C)
12/17 21:33 298.3 296.4 0.06MPa 5.26 1.1e-5 -7 21
12/18 4:30 62.8 103.5 0.25 - 1.2e-6 +1 21
4:35 62.3 103.4 0.10 2.84
8:30 28.1 81.8 0.14 2.55 5.9e-7 +1 21
9:05 23.3 80.8 0.05 1.81 5.3e-7 +2 22
9:17 12.2 80.0 0.05 1.47
9:24 7.7 79.4 0.05 1.36
9:28 6.6 78.9 0.01 1.10
9:35 5.8 78.1 0.00 ?
<0.0 0.84
11:30 4.2 64.2 -0.02 0.94
(以上)