VST1の受信機調整法
2000/02/19 長谷川哲夫/澤田剛士/山本文雄/半田利弘
- 現在の設定の記録をとる。
- 受信機系の安全措置を取る。
- LO attを一杯に絞る。(ミキサー保護のため)
- IF attを一杯に絞る。(AOS保護のため)
- SSB filterを記録された数値または計算値に概略で合わせる。
- 12COでのエンコーダの値は1.940mm (2000/2/18)
- 12COでのエンコーダの値は1.938mm (2000/3/7)
- 13COでのエンコーダの値は1.776mm (2000/2/19)
- 長谷川の計算では、
12CO → 13COでのSSBフィルタの位置dの差は-0.164mm
- 移動つまみを反時計回りに回すとルーフミラーが押し込まれ、エンコーダの読みが小さくなる
- Gunn diode oscillator(GDO)の調整
- 合せるべきLO周波数は、ASTROSのrxtuneコマンドを用いる。
コマンドパラメータには、観測予定のscd名を指定する。
- resetボタンを押してphase lockをはずす(free runにする)
- バックショートを調整して発振が起るようにする。
- 発振しているか、パワーが出ているかはmixerのI-V応答を
オシロスコープで見るしかない。発振がおき、そのパワーが大きいほど
mixer電流が大きくなる。
- φボタンを押してphase lockをかける。
- backshort, LO bias, LO attを適宜調整してパワー最大、発振安定な点を探す。
- PLLをかけたまま、backshortを動かす。
- PLLの電圧計の目盛が0(中央)に来るようにbias電圧を変える。
- bias電圧にはGunnが耐えられる上限があるので越えないように留意する。
- triplerの調整
- LO powerが最大かはmixer電流が最大になることで調べる。
- triplerの入力側backshortを調整する。
- triplerの出力側backshortを調整する。
- 両方のbackshortをiterativeに調整する。
- LO attの調整
- LO powerが最適かはmixer電流が最大になることで調べる。
- LO attを開いてゆき、mixerの応答が最大あるいはサチったのところで止める。
- mixerの調整
- R-sky chopperを回転させる。スイッチは中央部左手のトグルスイッチ。
- スペクトラムアナライザーをレベルメータとして用い、IF levelを図示させる。
- IF converterのIF monitorにスペクトラムアナライザーをつなぐ。
- center frequency=375MHz
- span=0MHz
- resolution bandwidth (RBW)=5MHz
- Amplitude log-scale
- R-skyの(dB scaleでの)差が最大になるように、Mixer bias, LO attenatorを調整する。Mixer biasはCOARSEのロック付つまみ。
- オシロスコープで見た動作点が、mixerのI-V特性の最後
(もっとも電圧・電流が最大)のステップ内にあることを確認する。
- スペクトラムアナライザの画面で、microphonic noiseに起因する、
素速いレベル変動が見られる場合は、mixer調整の最初に戻って、
これが最小になるように再調整する。
- Mixer biasのつまみをLockする。
- R-sky chopperの電源を切り、回転を停める。止まった羽根が光路を遮らない
ように、手で位置をずらしておく。
- IF converterのIF monitor出力の接続先をパワーメータに戻しておく。
- SSB filterの確認と調整