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UltraSTARのインストールの仕方

ver.1.00 1997/4/22 半田利弘
ver.2.00 2000/2/26 半田利弘
ver.3.00 2002/1/18 半田利弘
ver.3.01 2007/12/17 半田利弘

注意

 UltraSTARはコメントに日本語コードが残っている可能性があるので、 できるだけ日本語環境下でご利用ください。 コンパイラccが日本語コード対応していない場合は うまくコンパイルできないことがありえます。

 各コマンドは随時改良中です。できる限りバグフィックスに努めていますが、 データによっては正しく機能しない場合もあり得ます。 その場合、オプションキーワードを明示的に指定するとか、 他のコマンドの組み合わせなどの方法で回避できないか試してみてください。

環境

 UltraSTARはNEWS-OS4.2R/CおよびSunOS4.1.4-JLE1.1.4、Solaris2.x、 TurboLinux3.0(Linux2.0.13+LessTif0.86.5)、 TurboLinux6.0(Linux2.2.13+LessTif0.89.9)、 RedHatLinux7.3(Linux2.4.18+LessTif)。

MacOS-X(IntelMacを含む)でも実績がありますが、準備が少し異なります。 こちらを御覧下さい。

SUNに関しては、Motifを追加インストールしているので一部で runtime libraryの問題が発生する恐れがあります。Motifをインストールして いないシステムでは導入の検討してください。開発元ではSCO社の PremierMotif1.2 Developer's kitをインストールしています。 コンパイルから実行する場合はDeveloper's kitが as is でバイナリィを使用する場合は少なくともUser's kitが必要です。

 Motifの互換フリーソフトであるLessTifでも問題なく使用できます。

 また、UltraSTARと合わせて開発している、X11/PostScript用のグラフィック ライブラリィPxplib,PxpGlibも使用しています。同時期にリリースしている バージョンと合わせて使用することをお奨めします。Pxplib,PxpGlibは このファイルと同じwebサイトから入手可能なはずです。

ファイルの展開

 tar.gzやtgzという末尾でしたら、展開にgzipとtarが必要です。 gzipは今やほとんどのUNIX/Linux環境で最初から利用可能ですが、 インストールされていない場合は、ネット上にあるPDSのarchiveから 入手してください。

man gzipとman tarを読んで、ファイルを展開してください。tarファイルは 展開を実行した時のカレントディレクトリ(以下、展開ポイントと称す)の下に starあるいはstar2007gなどという名のディレクトリィを自動設定して、 そこにすべてのファイルを展開します。

 以下では展開ポイントを~/として説明します。 これと異なる場合は適宜読み替えて下さい。 新しくできるディレクトリィは、downloadしたバージョンにより多少異なりますが、 ここでは、starとします。展開後、シンボリックリンクなどを適用するとよいでしょう。

日本語環境

 この文章など説明用のものを除き、 配布ファイルから日本語コードは除いているはずですが、 残っているとしたらEUCで書かれています。 ただし、これらはコメントなので深刻な影響を与えることははずです。

自分が使用している環境と合っていない場合は、念のため変換しておいてください。

インストール

 ~/star/libと~/star/srcでmakeをする必要があります。 開発元ではNEWS-OS4.2R, NEWS-OS4.2C, SunOS4.1.4-JLE1.1.4-PremierMotif1.2、 TurboLinux3.0(Linux2.0.13+LessTif0.86.5)、 TurboLinux6.0(Linux2.2.13+LessTif0.89.9)、 RedHatLinux7.3、RedHatLinux9(Linux2.4.20-8) TurboLinux10Desktop(Linux.2.6.0+LessTif.0.93.41) および国立天文台野辺山設置のSolaris2環境でテストしています。 MacOS-Xでも実績がありますが、その場合は調整が必要なので、 こちらも御覧下さい。 これらの環境で使用できるMakefileを自動生成するスクリプトconfigureが 作ってありますので、それを利用するのが便利です。

 上記の環境下では、妥当なMakefileが自動生成されますが、それ以外の場合にも 正しいMakefileが作成されない可能性があります。うまく行かない場合は、 Makefileを見て、Motifのインストール先やコンパイラ名、コンパイラー オプションなどが不都合であれば各自で、調整してください。 特に、Pxplibはfindコマンドで自動検索しているので、同じシステムに 2つ以上のバージョンが混在していると、誤った方をリンクしよう としてしまう場合があります。必ず、バージョンの合った方(たとえば Pxplib2002)の方にしてください。

cd  ~/star/lib
./configure
make clean
make
この時、
configure -max_ch=4096
などとすると扱える分光器点数の最大値を変更することができます。 デフォルトは2048ですが、ご使用の計算機の能力が許す限り、大きくできます。

次に、以下を実行して下さい。

cd ~/star/src
./configure
make clean
make
この後、標準コマンドなどに追加するためにはrootなどアクセス権がある ユーザーになって
make install
を実行して下さい。 デフォルトでは /usr/local/star/binにUltraSTARの全コマンドがインストールされます。

*make installの前に、上記の例ならば/usr/local/starをmkdirしておくこと。

個人環境整備

  1. Motif未使用の場合は、使用可能な設定をしてください。
  2. マニュアルは~/star/httpや/usr/local/star/httpにhtmlで収録されていますので、 ご利用下さい。また、
       make starman
    
    としておくと、このトップページを表示するfirefoxが起動するコマンド、 starmanがインストールされます。 パスが切っていないなどの問題でfirefoxが起動しない場合には、 /usr/local/star/bin/starmanを適宜編集して下さい。 このコマンドは実質1行しかありません。
  3. 画面を展開するコマンドはリソースファイルが/usr/local/star/app-defaultsに 入っています。全ファイルを/usr/lib/X11/app-defaultsにcpするか、 環境変数XAPPLRESDIRまたはXUSERFILESEARCHPATHを設定してください。 詳しくはman X参照。
参考までに開発者の一人が使用しているSUNOS4.1.4-JLE1.1.4-PremierMotif1.2での .cshrcを以下に示します。
------------------------------
# @(#)cshrc 1.11 89/11/29 SMI
set path=(/usr/local/star/bin . /usr/local/bin /usr/Motif/bin /usr/bin/X11 /bin /usr/bin /usr/ucb)

if ( $?prompt ) then
        set prompt="`hostname`:`whoami` \!>"
        set history=32
        set filec
endif
setenv MOTIFHOME /usr/Motif
setenv X11HOME /usr/local/X11R6.1
setenv LANG japanese
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/lib:$MOTIFHOME/lib:/usr/local/lib
setenv STARHOME /usr/local/star
setenv MANPATH $STARHOME/man:/usr/man:$MOTIFHOME/man:/usr/local/man
setenv XAPPLRESDIR      /usr/local/star/app-defaults

alias   jconv   nkf

rehash
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 問題発生の場合、相談には乗りますが、原則としてas isで使用してください。 また、問題発生が解決できた場合は、状況をご連絡頂ければ幸いです。