MACアドレスの調べ方

調べる必要性

MACアドレスとは、Ethernetインターフェース1つずつに 製造業者が付した番号で、ユーザーは変更できない。 全体として2桁の16進数値6組からなる。区切りは「:」を用いるのが 慣例である。例えば、00:05:7a:1d:23:5cという感じ。 大文字・小文字は区別しない。2桁中上位の0は略記することもあるようだ。

ネットワークセキュリティーの関係で、ネットワーク機器を同定するために MACアドレスを要求される場合がある。

ネットワークカードに記入されている場合もあるが、ここでは 主要なOSごとにソフトウェアを用いて調べる方法について述べる。

以下の記述では不十分だったり未掲載OSである場合は、検索エンジンで 「MACアドレス 調べ方」をキーワードとして調べると、 より親切で図解入りのページが多数発見されるであろう。


UNIX系, Windows系, Mac-OS系

UNIX/Linuxの場合

  1. ifconfigコマンドを実行。rootでないと実行できない場合もある。
  2. HWaddrとして表示される。区切りは「:」を用いている。
  3. SolarisなどSystemV系コマンドでは、 インターフェース識別が引数として必要なので、以下の arp -aの方が便利。
  4. 自分以外のノードに付いては「arp -a」コマンドで調べられる。

WindowsXPの場合

  1. 「スタートメニュー」から「全てのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を選択
  2. 開いた窓に「getmac」と入力して実行
  3. 物理アドレスとして表示されるのがMACアドレス。 区切りは「-」を用いている。
  4. 複数行が表示される場合は、「ipconfig /all」を実行
  5. Physical Addressとして表示されるのがMACアドレス。 区切りは「-」を用いている。
  6. 2行目のDescriptionが問題のLANアダプタであることを確認すること。

Windows95/98の場合

  1. 「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」
  2. 開いた窓に「winipcfg」と入力して実行
  3. 「IP設定」のウィンドウに表示される「アダプタアドレス」がMACアドレス。 区切りは「-」を用いている。
  4. 複数のインターフェースを使用している場合は、1行目が問題のLANアダプタ であることを確認すること。

Windows2000の場合

  1. 「スタートメニュー」から「プログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を選択
  2. 開いた窓に「ipconfig /all」と入力して実行
  3. Physical Addressとして表示されるのがMACアドレス。 区切りは「-」を用いている。
  4. 複数のインターフェースを使用している場合は、2行目の Descriptionが問題のLANアダプタであることを確認すること。

WindowsNTの場合

  1. 「スタートメニュー」から「プログラム」→「管理ツール」→「WindowsNT診断プログラム」を開く
  2. 「ネットワーク」タブをクリックして、「トランスポート」を押す。
  3. 表示されるのがMACアドレス。

Mac-OS (8以前)の場合

  1. 「コントロールパネル」から「AppleTalk」を選択する。
  2. 経由先を「Ethernet」にする。(既になっている場合は変更不要)
  3. そのまま、メニューバーの「ファイル」で「情報を見る」
  4. ハードウェアアドレスとして表示される、2桁英数字6組がそれ。 区切りは空白を用いている。

Mac-OS9の場合

  1. メニューバーから「Appleシステム・プロフィール」を選択する。
  2. 「システム特性」タブの「ネットワークの概略」を見る。
  3. 「AppleTalk」の項に「ハードウェアアドレス」として表示される、 2桁英数字6組がそれ。区切りは「.」を用いている。

Mac OS-Xの場合

  1. メニューバーから「システム環境設定」を選択する。
  2. 最上位行にある「ネットワーク」を選択。
  3. 「表示」を「内蔵Ethernet」など妥当な機器とし、 「TCP/IP」タブの「設定」から「DHCPサーバを参照」を選ぶ。
  4. 「Ethernetアドレス」として表示される、 2桁英数字6組がそれ。区切りは「:」を用いている。