ログイン時のグループを一時的に変更する

UNIX/Linuxでは、ファイルアクセス権に関連してグループという 概念が存在する。 これは、/etc/passwdファイルに記述したグループID番号で ログイン時のグループが規定されるので、通常は意識しない場合が多い。

ところが、ファイルアクセスに関連して、グループによる制限が掛かっている場合、 これをうまく処理するためには、個人が複数のグループに同時に加入できていると 便利である。 これを実現するためには、コマンドnewgrpまたはコマンドsgを使用する。

newgrp 変更後のグループ名
sg 変更後のグループ名
で変更される。ただし、/etc/groupファイルの各グループエントリーに コマンド発行者のユーザーIDが記述されている必要がある。

一方で、/etc/passwdファイルによって規定されているデフォルトの グループについては、/etc/groupファイルのグループエントリーに ユーザーIDが書かれていなくても、そのユーザーIDはグループのメンバーとして 認められる。つまり、デフォルトグループは/etc/groupファイルによる チェックを受けないと考えるとわかりやすい。

詳しくは、それぞれのコマンドのmanを見ること。